クレームケーススタディ 吉田 恭子
授業目標:  衣料品や繊維製品が消費されるとき、着用・家庭洗濯・クリーニング・保管を通じて性能が著しく損なわれ、トラブルの発生することがある。ここでは、そのようなクレームを解決するために、他の関連教科で学んだ広範な基礎知識に加え、多くのクレームに対応した実例を学び、事故の発生原因究明やその処置法を理解すると共に、衣料品の適切な取り扱いのできる能力を涵養することを目的とする。
科目内容:  「着用でジャケットが毛羽立ってきた」、「洗濯でブラウスの色が落ちた」、等の衣料品のトラブルを経験した人は少なくないだろう。それらの発現は、商品購入後の取り扱いの問題ばかりでなく、商品設計や製造過程における種々の問題を包含していることがある。それらの多くのクレームを発現事象、組成繊維、布の構造、発現部位などに着目して考察する。
 将来、アパレルの商品企画、品質管理、商品検査、販売、消費者相談などの分野で活躍する場合に少なからず対面する事象であり、また生活者として衣料品をうまく取り扱う上で大切なことなので、テキストやサンプル等により具体的なクレーム事例を取り上げ、理解を深める。
授業計画: 1 繊維製品の苦情の類型と実体の把握、およびクリーニングに関する知識
2 外観変化に関するクレーム
3 剥離や毛羽の脱落に関するクレーム
4 風合い変化、光沢変化に関するクレーム
5 収縮および形態変化に関するクレーム
6 生地の損傷に関するクレーム
7 縫製に関するクレーム
8 変退色、染色堅牢度に関するクレーム
10 色泣き、脱色、しみに関するクレーム
11 人の健康や安全に関するクレーム
12 表示やサイズ、附属品その他に関するクレーム
評価方法: レポート点(30点)と試験期間中の筆記試験(70点)の合計(100点)で評価する。
教科書: 繊維製品品質管理士会編『繊維製品の苦情処理技術ガイド(損傷・形態変化等に関する苦情)、(色に関する苦情)』日本衣料管理協会
参考書: 『繊維製品の苦情処理技術ガイド(縫製、副資材、安全衛生に関する苦情)』日本衣料管理協会
留意事項: この科目は、既に学習した「被服繊維学」「被服材料学」「アパレルコンストラクション」などで得られた知識を必要とするので、復習しておくこと。