現代音楽論 宇野 文夫
授業目標  現在我々の周囲にある様々な音楽、ポップス、BGMからクラシック音楽や邦楽、そしてコンピューター音楽に至るまで、に対してその歴史や理論、社会的背景等様々な視点から考察を巡らし、更に現代の芸術音楽をも紹介する。現代の音楽の状況を総合的に捉え、音楽文化に対する幅広い知識を身に付け、柔軟な思考力と感受性を養う。
科目内容  現存する多くの種類の音楽の中から、各々の代表的なものをピックアップして解説、紹介。来歴や特徴、現状等を、音楽的、文化的、歴史的、社会的、政治的、経済的等々、様々に視点を変えつつ論じる。
授業計画 1 現代と音楽
 様々な音楽の様々な現状。
2 クラシック音楽
 クラシック音楽の現在。演奏家の世界。現代に於けるクラシック音楽とは。
3 邦楽様々
 雅楽、能、歌舞伎、浄瑠璃、箏曲、尺八、太鼓等。歴史と種類。
4 世界の民族と音楽
 民族音楽とワールド・ミュージック。ブルガリアン・ヴォイス、ガムラン、チベットの音楽等。特徴と背景。
5 芸術と宗教
 宗教の芸術への影響。宗教と芸術との関係。
6 ポピュラー音楽
 ポピュラー音楽(ポップス)とは何か。ポピュラー音楽の様々。ジャズ、シャンソン、カンツォーネ、演歌、ロック。
7 現代音楽の世界
 現代芸術としての現代音楽。前衛音楽について。
8 コンピューターと音楽
 コンピューターの様々な利用。テクノ・ミュージックについて。
9 視覚と音楽
 舞踊、映像と音楽の関係。音楽の効果。
10 環境音楽
 環境音楽とは何か。音楽のあり方、聴取のあり方の変化。
11 音楽と社会
 聴衆、政治、経済、戦争と平和、参加する音楽、プロフェッショナルとアマチュア。
 これらの事項は、必ずしも個別にではなく、必要に応じて関連させて取り上げる。
評価方法 講義内で数回行う小テスト(合計50点)と、鑑賞した音楽の感想や考えを提出させたもの(数回、合計50点)による。任意提出のレポートも受付ける。
参 考 書 プリントを配布。
留意事項 音楽というものは、必ずしも解り易く馴染みのあるものばかりではない、ということ。

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