視覚情報論 太田 健一
授業目標  生活情報の80%は視覚情報であるといわれている。「百聞は一見に如かず」と言われる所以である。このような重要な情報について考えることで、生活情報の持つ意味や問題点について考える。
科目内容  人間は生活情報の多くをさまざまな視覚的情報から得ている。しかし、色や形などの視覚的な認識を人間がどこでどのようにして行っているのかは、近年急速に発展してきた脳科学や、情報工学、心理学、生体情報学および感性工学などの総合的な科学が解明に努めている状況である。人間の「見ること」を科学することから、仮想現実的に人間に「見せること」を考えることを通して、画像情報メディア、シミュレーションおよび画像処理技術などにおける視覚情報を理解する。
授業計画 1 形とは何かを考える
2 色とは何かを考える
3 錯視について考えることから「見る」ことの仕組みを考察する
4 見ることにおける観察者の態度や視点について考える
5 画像処理に視覚計算理論を用いたシミュレーションCAD
6 ゲシュタルトとアフォーダンス
7 視覚的な「快」および「美」について考える
8 脳科学的な知見と絵画芸術
9 画像表現メディアと画像処理技術
10 フォトレタッチツールを用いた視覚情報の操作実習
11 フォトレタッチツールを用いた視覚情報における仮想現実感の創作実習
12 意識と閾下知覚における視覚情報および視覚情報メディアのまとめ
評価方法 平常点(30点)と定期試験(70点)とで評価する。
教 科 書 プリントを配布

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