生活文化史A・B 森谷 尅久
授業目標  列島に居住した人々が、どのように適応性をみせながら、次々と新しい生活文化を作り上げてきたか、最新の学問研究をもとに理解させる。
科目内容  人類は、気候・風土・環境に巧みに適応しながら、それに相応した生活パターンをつくりあげてきた。その風土の中で育て上げられた古代から近代にいたる生活文化を、とくに遊び文化に留意しながら論じる。茶・華・香などの古典的室内芸能をはじめ、さまざまの地域的遊戯・遊芸・競技を取りあげながらかつそこから生まれた儀式典礼の形式にも焦点をあてつつ、その生活における意味を、基礎教育として位置づけて論述する。
授業計画 生活文化史A
1 列島生活文化(T)
 (1) 旧石器の文化−日本人の起源
 (2) 呪術的世界
2 列島生活文化(U)
 (1) 縄文文化−定住生活・巨大集落
 (2) 秩序系の確立−家族共同体・村落共同体
 (3) モノと人との移動
3 列島生活文化(V)
 (1) 弥生文化−新しい日本人
 (2) 生活技術の向上
    −米作の普及・染と織と編み絹の出現
 (3) 海外との交流
4 列島生活文化(W)
 (1) 古墳時代の意味
 (2) 倭の五王−海外との交流
 (3) 鉄器生産
生活文化史B
1 列島生活文化(X)
 (1) 飛鳥文化と奈良文化
 (2) 律令制の意味
 (3) 都市の成立
2 列島生活文化(Y)
 (1) 平安文化
 (2) 貴族と庶民−遊芸と祭礼
 (3) 地方の生活
3 列島生活文化(Z)
 (1) 中世的世界
 (2) 在地の鳴動−村落共同体の成立
 (3) 都市化現象−都市共同体の成立
4 列島生活文化([)
 (1) 南蛮文化−未知の世界
 (2) 三都の生活−遊びの文化
 (3) 生産文化と流通文化
評価方法 筆記試験による評価(100点)

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