青年期の諸問題 | 西井 克泰 |
授業目標 | 青年期とは人生においてどのような時期であり、どのようなことが生じ、どのような課題をこなしていかねばならないかについて学んでいく。 |
科目内容 | 青年期の中心的な課題としての自立の問題を取上げていく。青年は、自立を目指すがゆえに心理的な混乱状態に陥りやすく、精神的な症状だけでなく、身体的な症状も抱えてしまうことがある。症状の原因の追究ではなく、症状といういわばつまずきにどのような意味があるのか、テキストの事例をめぐり検討していきたい。 |
授業計画 |
1 青年期とは(1回) 青年期の区分、青年期の特徴、青年期の問題行動 2 家出する高校生(1回) 模範生の家出、家出とは何か 3 不可解な子ども(2回) 親の世界・子の世界 4 両親の反省(2回) よい子とは何か、悪の役割、対話 5 つまずきの意味(2回) さまざまなつまずき、問題提起、意味を探る 6 対人恐怖の大学生(2回) 学校をやめたい、対人恐怖症、死の決意、イニシエーション 7 現代のイニシエーション(2回) 個人としての儀式、死と再生 |
評価方法 | 平常点(20点)とレポート(80点)とで評価する。 |
教 科 書 | 河合隼雄『大人なることのむずかしさ』岩波書店 |
参 考 書 | 河合隼雄『青春の夢と遊び』、『母性社会日本の病理』講談社+α文庫(2冊とも) |