末梢神経薬理学 |
授業目標 | 末梢神経に作用する薬物を系統的に整理し、その薬理作用を論理的に理解し体系化することを目的とする。最終的には、安全で合理的な薬物治療を行うための基礎的知識や考え方を会得する。 |
科目内容 | 多様で複雑な薬物の作用を容易に把握するために、本講義ではまず、薬物の由来と構造、薬物の作用点を組織・細胞・分子レベルで講述するとともに、生体内変化についても総論的に概説する。次いで、個々の薬物について、薬理作用別に詳述する。 |
授業計画 |
1 総論 (1) 薬理作用の概念と起源(由来) (2) 薬理作用と作用機序(作動薬と拮抗薬・薬物受容体・構造活性相関) (3) 薬物相互作用 2 神経情報伝達機構と薬物 (1) 神経と興奮伝導機構 (2) シナプス (3) 神経伝達物質とその遊離機構 (4) 受容体と細胞内情報伝達機構 3 自律神経系に作用する薬物 (1) 自律神経の構造と生理機能(自律神経の臓器分布と反応・反射性調節機構) (2) 交感神経興奮薬と交感神経抑制薬 (3) 副交感神経興奮様薬と副交感神経抑制薬 (4) 自律神経節刺激薬と遮断薬 (5) 自律神経奏効器官に作用する薬物(平滑筋作用薬) 4 体性神経に作用する薬物 (1) 運動神経系に作用する薬物(筋弛緩薬) (2) 知覚神経系に作用する薬物(局所麻酔薬) |
評価方法 | 期末定期試験(100点満点)により評価する。 |
教 科 書 | 重信弘、長友孝文編集『最新薬理学第5改稿版』廣川書店 |
参 考 書 | 高柳一成編『薬物受容体』南山堂 |