医薬品試験法 萩中  淳
授業目標  日本薬局方に記載されている一般試験法に対する理解を深めるとともに、医薬品各条に収載されている医薬品の定量法、確認試験法を理解する。
科目内容  日本薬局方は治療や予防に広く用いられ、また重要と考えられる医薬品について国家が設定した規格を収載した公定の基準書である。日本薬局方は、通則、生薬総則、製剤総則、一般試験法、医薬品各条から構成されている。また、医薬品各条には性状、確認試験、純度試験、定量法などを規定している。本講では一般試験法のうち医薬品試験に関するものの要点を解説し、医薬品各条に記載されている定量法について方法別に解説する。
授業計画 1 序論(1回)
 (1) 医薬品分析と日本薬局方
 (2) 通則中の医薬品分析に関する規定
2 定量法(5回)
 (1) 容量分析法
  ア 中和滴定
  イ 非水滴定
  ウ 沈殿滴定
  エ 酸化還元滴定
  オ ジアゾ化滴定
  カ キレート滴定
  キ その他の滴定法
  ク ガス容量法
 (2) 重量分析法
3 一般試験法(6回)
 (1) 液体クロマトグラフ法
 (2) ガスクロマトグラフ法
 (3) 薄層クロマトグラフ法
 (4) ろ紙クロマトグラフ法
 (5) 吸光度測定法
 (6) 吸光度比法
 (7) 蛍光光度法
 (8) 原子吸光光度法
 (9) 赤外吸収スペクトル測定法
 (10) 施光度測定法
 (11) 核磁気共鳴スペクトル測定法(<,>1<)>H)
 (12) 酸素フラスコ燃焼法
 (13) 水分測定法
 (14) 窒素定量法
 (15) 電気滴定法
 (16) ビタミンA定量法
 (17) 比重測定法
 (18) メトキシル基定量法
評価方法 試験期間中に筆記試験(100点満点)を実施する。
教 科 書 薬品分析学研究室編『医薬品試験法』、日本薬局方
留意事項 分析化学T、分析化学Uおよび機器分析学の講義内容をよく理解しておくこと。

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