| 裁判化学 |
| 授業目標 | 化学物質は古今東西を問わず、毒物事件、麻薬・覚せい剤乱用などで犯罪・事件に悪用されている。ここで法規制されている化学物質の危険性と、鑑定法を講義する。 |
| 科目内容 | 本科目は、日本の薬学教育に古い歴史を持つ伝統的教科の一つであるが、それは特に、何等かの点で裁判に関係する化学物質を総合的に捉えて鑑定することが薬学者の社会的責任の一部と考えられているからである。生々しい犯罪事件や事故の背景にあるアルコールや依存性薬物や毒物、あるいは公害裁判で見られる日常生活を脅かす環境汚染物質などを対象として、それらが生体に及ぼす影響、毒性、体内動向・代謝およびその鑑定法・分析法を解説する。 |
| 授業計画 |
1 毒物の分類 (1) 薬理学的、法医学的分類の方法と化学的分類の原理 2 分析方法 (1) 毒物分析の特殊性、試料の取扱 (2) 予試験 (3) 分画抽出法 (4) 機器分析 (5) イムノアッセイ 3 薬毒物の代謝 (1) 裁判化学における薬毒物代謝の知識 4 医薬品、アルコール、麻薬、覚せい剤などの鑑定法 (1) 催眠薬、精神安定剤、解熱鎮痛剤、局所麻酔薬、アルカロイド剤などの医薬品 (2) 依存性薬物類 5 環境汚染物質 (1) リスクアセスメント、リスクマネジメント (2) 農薬、工業薬品 |
| 評価方法 | 受講態度と定期試験の成績で100点満点で採点する。 |
| 教 科 書 | 伊藤・扇間ら『考える衛生薬学』広川書店 |
| 参 考 書 | 伊藤誉志男ら『衛生化学』講談社 |
| 留意事項 | 薬剤師は、医薬品の適正使用のための調剤や供給という使命のほかに、本科目で取り扱うような分野でも重大や役割を果たしている。応用化学の世界でも活躍する場所があることを知って視野を広めてほしい。 |