変動する家族 原  尚美
授業目標  近年の家族の変容を、ライフスタイルの変化に焦点を当てて捉え、現代の家族をめぐる諸問題を自分達の問題としてみつめることにより、家族のあり方・暮らし方を考える。
科目内容  人間の「生活」に視点を据えた家政学の立場から家族にアプローチする。これまでの家族研究で見過ごされがちだった、子ども・女性・高齢者など弱者の視点から家族を据えてみる。また家族のもつ人間関係的な側面だけでなく、住まいなど物的側面からも家族への接近を試みる。
授業計画 1   人間にとって家族とは−家族の定義と類型、世帯、家庭、家族の意味
2   家族の構成形態の変化−小家族化、核家族化
3・4 家族の機能とその変化−家族の機能は縮小したか、情緒的一体感を作り出すもの
5   母親・父親の生活と子ども−子どもが育つ環境としての家族
6   子どもは家族をどうみているか−ごっこ遊びに現れた家族
7   母性神話と育児不安
8・9 住まいと家族・地域社会−ともに住むかたちの可能性
10・11 高齢者ケアと家族−ケアはなぜ女性の役割なのか、高齢者の1人暮らし
12   長い非婚期時代の家族再構築に向けて−子ども中心家族の危機
評価方法 定期試験(60点)、授業中に提出する小レポート(30点)、平常点(10点)とで評価する。
教 科 書 使用しない。資料はプリントを配布する。
参 考 書 授業中に随時紹介する。

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