秘書の業務と資質 岩崎 良子
授業目標  秘書は仕事が出来ればそれでいいと言うものではない。仕事の実力以上に人間的な魅力がなければ務まらない仕事である。IT社会の現代では仕事にプラスして何事にも自ら挑戦する積極性と臨機応変に対処出来るだけの秘書としてのリテラシーを身につけたスペシャリストの養成にある。
科目内容  現代のビジネス社会はITを始め科学の進歩で大きく変った。これに伴い秘書業務も部分的補佐に留らず資質が厳しく問われ仕事も広範し、それなりの責任も課せられる様になった。この様な複雑な実体の中で働く秘書には形式論や理想論を学ぶだけでは実社会では何んの役にも立たない。『役に立つ秘書』になる為の諸条件を説明し社会人化する為のノウハウを身につける事になる。
授業計画 1 秘書としての人間的資質
  『優れた秘書は、秘書である前に優れた人間であらねばならぬ』と言う事は事務的な業務が出来ればそれでいいと言うものではない。仕事の実力+人間的魅力があってこそ秘書と認められる。その為には何が求められるのか、優れた人間とはどの様な人を言うのか、等必要条件を詳細説明する。
2 秘書学の要旨
  秘書の実態と類型・秘書活動のとらえ方・リテラシー(秘書としての教養)を身につける為の条件・秘書の機能と求められる能力・基本心得など秘書学全般にわたって身近な具体例で説明する。
3 秘書業務遂行に関する諸問題について
 (1) 秘書の主要業務
  ア 付随的補佐職能について  イ 主体的補佐職能について
 (2) 秘書に求められる能力
  ア 業務の処理能力  イ 人間関係(対人能力)  ウ 問題解決力
 (3) 秘書の基本心得(含、主要業務と業務処理の基本)
4 仕事を進めていく上での命令指示の上手な受け方と要領の良い報告の仕方
5 情報伝達について
 (1) タテの情報伝達とヨコの情報伝達
 (2) 情報伝達の心構え
 (3) アポイントメントについて(受け方・申し込み方・アポイントの無い客への断り方)
6 秘書業務遂行上の各種マナー
 (1) 礼法の重要性
 (2) 言葉遣いと敬語
 (3) 接遇応対と案内のマナー
 (4) 電話マナー
7 これからの秘書に求められる諸条件
 (1) 上司を補佐する秘書ではなくて、補佐できる秘書の重要性
 (2) 自己啓発と問題意識の重要性
8 その他
 (1) 卒業学年を考慮し『上手な就職活動のコツ・面接のコツ』を授業に折込み説明する。
評価方法 試験期間中に筆記試験(100点満点)を実施する。
教 科 書 担当教師手作り(ワープロ印字)の講義要旨(冊子)を初回に配布し、これに添って授業を進める。
留意事項 1 試験には要旨記載以外の板書、講義中の説明からも出題するから真面目に受講すること。
2 私語は厳禁する。(私語のひどい人は試験答案を減点する)

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