CG基礎実習T 西田  徹  山本  泉
授業目標  コンピュータを使って絵を描く行為、つまり、コンピュータグラフィックス(CG)は、将来デザイナー業界での活躍を目指す私たちにとって、絶対必要となるテクニックである。CGソフトの正しい利用方法を考えながら基本的な操作方法から応用までを習得することを目標とする。
科目内容  2次元のCGソフトウエアの代表として「Photoshop」と「Illustrator」などがあるが、CG基礎実習のTでは、「Illustrator」の使い方を学ぶ。前半は、ソフトの基本操作方法を習得し、後半では、自分で描いたスケッチをデジタル化する技術を主に学ぶ。また、CGを使うことによる利点や問題点も合わせて考える。
授業計画  実習ではイラストを描くソフトとして定評のある「Illustrator」を使用する。完全に使えるようになるには時間を要するソフトである。従ってこの実習を通して習得できる範囲は、ソフト操作の基本中の基本部分である。しかし、基本さえマスターすれば、あとは自習でいくらでも技術は身に付く。コンピュータが使えるようになるには、どうしてもこの自習時間が必要になる。基本的な操作方法は他人から学べるが、その応用は自分で考えざるをえないことも多い。実習時間内だけでなく、自習時間にも積極的にコンピュータを動かして理解を深めて欲しい。いやむしろ、この様にして身につけていった技術こそが本物であり、将来何らかの役に立つであろう。
1 Mac、及び周辺機器(スキャナー、プリンター、MO)の使い方
  Macのユーザーインターフェイスがいくら優れていても、初めて使う人やWindowsに慣れている人にとっては多少のとまどいがあると思う。また、個人のマシンではないので、コンピュータルームをみんなが気持ちよく使うために、共通のルールを学ぶ必要がある。それさえ守っていれば少々のことでは壊れないのでみんな積極的に使って欲しい。
2 ビットマップ画像とベクトル画像の違いは何か?(以上1週目)
3 Photoshopを取り敢えず動かしてみる(2〜3週目)
 (1) スキャナーやデジタルカメラを使って画像をコンピュータに取り込む
 (2) 取り込んだ画像をフォトショップで加工してみる
4 Illustratorの基本操作を習得する(4〜7週目)
 (1) 線と曲線を描く練習。特にベジェ曲線の概念と使い方をマスターする
 (2) レイヤの概念を完全にマスターする
 (3) オブジェクトに色をつけたり、アレンジする方法を身につける
5 自分で描いたイラストを下絵として、オブジェクトを描く(8〜11週目)
6 作品の講評会(最終回)
評価方法 筆記試験は行わない。出席点(10点)、講評会での発表点(10点)、作品点(80点)総合的に評価する。
教 科 書 基本的な操作マニュアルはこちらで用意するので買う必要はない。
留意事項 230MbのMOのディスクを1枚(マック用か、もしくはフォーマットしていないもの)を用意すること。この科目は単独ではなく、CG基礎実習Uと合わせて受講すること。

 close