シラバス参照

年度 2005
科目名 現代語特殊研究A
担当者名 佐竹 久仁子

科目目標
The Objectives
 語の意味およびその分析法について書かれた論文を読み、語の意味の性質や語の意味関係につい
ての基礎的な知識を身につけて、実際に語の意味分析をおこなう方法を学ぶ。論文を読みこなす力
を養うことも目標のひとつである。
授業内容
The Content of the Course
 語の意味の性質をどのようにとらえればよいか、また、語の意味関係にはどのようなものがある
のかということについて考える。さらに、語にまつわりついている語感や語と結びついている連想
の問題もとりあげる。
授業計画
Class Plan
1.発話の意味・文の意味・語の意味(1回~2回)
 「ことばの意味」というとき、そこにはさまざまなレベルが考えられる。この「意味のレベル」
について考える。
(1) 「発話」の意味と「文」の意味
(2) 「文」の意味と「語」の意味
(3) 発話/文/語のレベル
2.「語の意味」のさまざまなとらえかた(3回~4回)
(1) 言語記号の恣意性
(2) 語の意味を知っている・知らない、とはどういうことか
(3) 語の意味をどう考えるか
3.意義素の概念(5回~6回)
 語の意味のとらえかたのひとつである「意義素」という概念について概説する。
(1) 意義素とは
(2) 意義素を構成する特徴
(3) 意味特徴の種類
(4) パラディグマティックな関係とシンタグマティックな関係
4.意味の体系(7回~8回)
 意味的な観点から語彙を組織化したり、語と語とを関係づけたりすることによって、意味の体系
を考えてみる。
(1) 体系性の高いもの
(2) 語の相互の意味関係
5.意味分類とシソーラス(9回)
 語を意味によって分類し整理したものを「シソーラス」と呼ぶ。このシソーラスをめぐる問題に
ついて概説する。
(1) 意味分野
(2) シソーラスの利用法
6.語感・連想(10回~12回)
 語感や連想は語の意味の中核ではないが、ことばを適切に使用し理解するうえで重要な役割を果
たしている。このことについて考える。
(1) 語感
(2) 連想
評価方法
Evaluation Method
・レポート(30点)
・論文読解等の課題(5回、70点)

教科書
Textbook
プリントを配布する。
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books
意味論の方法/国広哲弥/大修館書店
留意事項
Special Class Information
指示する論文を読んで授業にのぞむこと。また、ほぼ毎時間課題を課すので、それをこなすこと。

シラバス参照