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年度 2005
科目名 脳神経生理学
担当者名 北口 勝也

科目目標
The Objectives
 本講義の目的は、障害児が示す行動上のさまざまな困難と、脳を中心とした神経系との関係を学ぶことである。脳神経系の機能を、感覚器官から情報を取り入れる「入力系」と、筋肉群を動かして実際の行動に移す「出力系」とに分け、その両面から特別支援教育への活用を理解する
授業内容
The Content of the Course
 まず、脳神経系の基本的な原理や構造を学んだ後、入力系、出力系の障害がそれぞれどのような障害児とかかわっているのかを、症例報告、実験、調査のデータにより詳説する。特に前頭葉は、行動のプランニングや抑制に関わり、軽度発達障害や運動まひを理解するため、大脳辺縁系は感情や動機づけ、そして手続き的記憶に関わり、知的障害や情緒障害との関連がある。
授業計画
Class Plan
<概論>
(1) 脳神経生理学とはどんな学問か?
(2) 神経系における情報伝達の原理
(3) 脳・神経系の構造と機能局在
<入力系>
(4) 視覚の神経情報処理と視覚障害児の行動
(5) 聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚における障害
<出力系>
(6) 運動障害の神経メカニズム
(7) 知的障害児と宣言的記憶および学習の神経メカニズム
(8) 知的障害児と手続き的記憶の神経メカニズム
(10) 自閉症児と感情の神経メカニズム
(11) 自閉症児および軽度発達障害児と注意の神経メカニズム
<まとめ>
(12) 脳神経生理学からみた障害児支援とは
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に筆記試験を実施(70点)
・平常点(30点)

教科書
Textbook

指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information

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