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年度 2005
科目名 色彩情報論Ⅰ
担当者名 甫天 正靖

科目目標
The Objectives
 「色」について、物理、生理、心理および工学などの科学的な要素に視点をおいて学び、理解を
深める。その成果として、「色」をより正確に表し、伝えるためのさまざまな方法とそれらの特徴
を身につけ、色情報を処理する素養を身につけることを期待する。
授業内容
The Content of the Course
 「色彩」は、現在では、企業活動での商品開発、販売促進やCIなどの局面で、また公共空間のデ
ザインや街づくり、都市計画の分野においても重大な役割を担っており、色彩の効果的な使用、色
彩のもつ心理的効果の活用が重要視されてきている。これには「色」を正確に表し、伝えるために
色情報を処理する素養を身につけることは意義深く、有益である。ここではカラーオーダーシステ
ムと色彩調和に至る課程を学習する。
授業計画
Class Plan
1.「色」とはなにか? 情報処理に関わる「色」とは?
2.「色」を見るしくみ
 2.1 光と色 (1)光とは (2)光の性質 (3)光の色 
         (4)分光分布(スペクトル)             <~第2週>
         (5)光の自然現象で生じる色
         (6)光源の種類 (7)発光の種類
         (8)演色性 (9)照明について          <第3-4週>
 2.2 物体色と反射率スペクトルとの関係
 2.3 色覚のメカニズム (1)眼の構造と働き(眼、網膜、視細胞)
         (2)色覚の理論 (3)色覚の異常 (4)年齢と色覚 
         (5)動物の色覚                  <第5-6週>
3.色の表示方法 (1)色を表し方 (2)色名による色の表示
         (3)表色系による色の表示(カラーオーダーシステム、顕色、表色系)
            ア.マンセル表色系 イ.PCCS ウ.CCIC エ.NCS
         (4)オストワルト表色系              <第7-8週>
4.配色と色彩調和 (1)配色とは
         (2)色の三属性と配色(色相差による配色、明度差による配色、
            彩度差による配色、トーン差による配色)
         (3)配色類型テーブルと配色用語
         (4)ファッショントレンドで多用される配色用語
         (5)色数による類型 (6)配色テクニック (7)自動配色
5.色彩調和論  (1)シュヴルールの色彩調和論 (2)ルードの色彩調和論
         (3)オストワルトの色彩調和論 (4)ムーン・スペンサーの色彩調和論 
         (5)ジャッドの色彩調和に関する考察
         (6)ヨハネス・イッテンの色彩調和論
         (7)ビレンの色彩調和論              <第9-10週>
6.混色系表色について
 6.1 光の三原則を使った色表示
 6.2 CIE XYZ表色系
 6.3 xy色度図
 6.4 均等色空間(均等色度図 UCS色度図)
         (1)CIE L*u*v*表色系) (2)CIE L*a*b*表色系
         (3)その他の均等色空間              <第11-12週>
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に筆記試験を実施(100点)

教科書
Textbook
改訂「色彩学」/甫天正靖/大和出版印刷(株)
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
「色彩情報論Ⅱ」との一環授業科目である。

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