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年度 | 2005 |
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科目名 | 漢方処方学 |
担当者名 | 松原 圭沙彦 |
科目目標 The Objectives |
漢方を学ぶ時、昭和漢方の「証」の概念とか、中医学の「弁証論治」という理論から入ると非常
に解りにくい。漢方を理解するには病態と薬物の対応から入る方が理解しやすい。臨床的な話を交 え、実戦的に活用できる漢方知識の修得を目標とする。 |
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授業内容 The Content of the Course |
「病をどう認識し、薬物をどう運用するか」をテーマに、漢方の歴史・基本的な理論と応用・病
気の捉え方・生薬の薬理作用・処方の運用方法を解説する。この病気には、漢方エキス○○の何番 という覚え方でなく、なぜこの病気にこの処方を使うのかを理解し、応用できる力を養える講義を 行う。 |
授業計画 Class Plan |
1 漢方の歴史
(1)日本の漢方はいかに展開したか (2)効く漢方に必要な基礎 2 補気・補血剤 (1)補中益気湯を中心として (2)四物湯とその周辺 (3)六味丸・八味丸とその関連 3 化痰利水剤 (1)五苓散・猪苓湯とその周辺 4 和解剤 (1)小柴胡湯を中心に (2)疏肝解欝・四逆散を中心として 5 温裏去寒剤 (1)寒証について (2)人参湯・当帰四逆湯を中心に 6 活血化お剤 (1)お血について (2)駆お血剤 7 清熱剤 (1)熱証について (2)清熱剤 8 これからの漢方 (1)未病を治す一貫堂医学とは (2)これからの学としての漢方医療 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に筆記試験を実施(100点) ・追・再試験はレポートを提出する。 |
教科書 Textbook |
中医処方解説/山本巖、伊藤良監修、神戸中医学研究会編 著/医歯薬出版株式会社 |
指定図書 Reserved Books |
山本巖の漢方療法/鶴田光敏/東洋医学舎 「中医臨床のための中薬学」,同「方剤学」/神戸中医学研究会編 著/医歯薬出版株式会社 |
参考書 Reference Books |
東医雑録(1)~(3)/山本巖/燎原 |
留意事項 Special Class Information |
高齢化社会を迎え生活習慣病や慢性疾患が増加し、年々漢方医学が見直されている。山本巖博士が
漢方を科学化するために残された名著より山本漢方医学を解説する。 |
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