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年度 2005
科目名 繊維学
担当者名 奥野 温子

科目目標
The Objectives
 豊かな衣生活を送る上で繊維素材の種類や性能について学び、複雑で多様化する各種の被服材料やインテリア素材の選択・制作・取扱いなどに役立つ広い知識を身につける。又、無駄な消費を慎み、合理的な衣生活を営むことのできる資質を養う。
授業内容
The Content of the Course
 繊維の種類、構造、性質などの基礎となる科学を学ぶ。又、天然繊維をはじめ、再生繊維、半合成繊維、合成繊維などの性質、特性、用途などを講述する。更に、被服の消費科学的性能と暮らしに基づいたインテリア素材を使用目的に合わせて選択できる知識を身につけ、消費者苦情問題にも対応できるよう学習する。
授業計画
Class Plan
1 繊維の生い立ち及び繊維学の概要:繊維とは何か、総論を述べる

2 高分子について:高分子の構造と繊維の性質について解説する

3 繊維の微細構造について:繊維に必要な化学の基礎と構造について解説する(2回)

4 セルロース繊維の構造と性質:綿及び麻繊維の構造、性質、取り扱い等について学ぶ

5 蛋白質繊維の構造と性質(2回)
 (1) 羊毛の構造と性質、取り扱いについて学ぶ
 (2) 絹の微細構造と性質、取り扱い等について述べる

6 再生繊維・半合成繊維:製造方法、繊維の種類、性質と特徴について述べる

7 合成繊維について解説する(3回)
 (1) 合成繊維の製造方法を学び、ナイロンおよびポリエステル繊維の製法・構造および物理
    的、化学的性質について
 (2) アクリルおよびビニロン繊維の製法と構造及び性質について
 (3) その他の合成繊維の構造と特徴および化学的、物理的性能について

8 繊維の加工:繊維の改良と衣料の仕上げ加工について学ぶ

9 新しい衣料素材について機械的、物理的、化学的性質について解説する
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に筆記試験(100点満点)で評価する。

教科書
Textbook
必要に応じてプリント配布
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books
知りたかった繊維の話/深見清・佐久間滋二・日下部晴彦/K.K.東レ経営研究所
繊維の化学/櫻田一郎/三共出版
高分子の科学/L.メンデルカーン著 高橋彰・加藤忠哉・川口正美訳/共立出版
私にとっての化学/井本稔/化学同人
留意事項
Special Class Information
一次製品、二次製品の原料である繊維の基礎知識は、必要最低限のものであるため、身近な現象を科学的に考える知識を養うように心がけ、積極的に取り組むことを望む。

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