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年度 2005
科目名 測量実習
担当者名 中谷 年成

科目目標
The Objectives
 建築工学のあらゆる場面で出会う測量というものを講義、実習を通して基礎から体系的に学び、現在、都市計画・防災等色々な分野に使われているGIS(地球情報システム)についても基礎から習得することを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
 測量は、建築をはじめ建設工学の基礎として重要である。特に設計、施工、維持管理の各段階に
おいていろいろな形でかかわってくる。そこで、測量用器具、距離測量、平面測量、真北測量、ト
ラバース測量などについて講述した上で、実際に実習を行い、敷地図面、横断面図の作成や土地の
面積測定、日影図の作成等を行う。またGIS(地理情報システム)についても実習を行う。
授業計画
Class Plan
1 測量の概要・平板測量(1回:教室において講義)
(1)測量とは、測量の歴史、測量の種類、単位等について学ぶ。
(2)平板測量の概要、器材(アリダード等)の説明、測定方法、敷地図面作成について学ぶ。
2 高低測量(1回:甲子園会館において講義)
 概要、器材(レベル等)の説明、測定方法、横断面図の作成について学ぶ。
3 平面・平板測量・真北測量実習(3回:甲子園会館において実習)
(1)甲子園会館を題材に敷地図面の作成について学ぶ。
(2)建築計画、日照条件、日影図等を考える上で大切である真北の求め方及び磁北との違いにつ
   いて学ぶ。
4 道線法・骨格測量実習(1回:甲子園会館において実習)
 道線法を行い、図面を描く上で大切な骨格点の作成法について学ぶ。
5 高低(水準)測量実習(1回:甲子園会館において実習)
 レベルを使用し、高低差を測量することにより横断面図の作成について学ぶ。
6 トラバース測量実習(2回:甲子園会館において講義・実習) 
 セオドライトを使用し、角度と距離の測定法について学び、座標を求め、図面作成・面積計算に
 ついて学ぶ。
7 GIS(2回:コンピュータ室において実習)
 GISの概要を学び、ラスター・ベクター変換・航空写真を使い、デジタル地図を作成した上でデ
 ータ入力(属性入力)等を行い、データ解析する。
8 実習のまとめ(1回:甲子園会館)
 実習のデータをまとめ、甲子園会館1式図を作成する。
評価方法
Evaluation Method
・レポート(80点)
・平常点(20点)
・出席点・平常点と実習成果・GISレポートで評価する。

教科書
Textbook

指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books
GIS・地理情報システム-入門&マスター/町田聡/山海堂
図説 建築測量/藤井衛、千葉一雄、伊集院博/産業図書
留意事項
Special Class Information
甲子園会館での実習日には、作業性のよい服装で受講すること。電卓(できれば関数電卓)、三角
定規持参のこと。

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