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年度 2005
科目名 クラシック音楽の世界Ⅰ
担当者名 宇野 文夫

科目目標
The Objectives
 クラシック音楽をより深く知り、親しいものにするための入門講座である。今まで折に触れ得て
きたであろう断片的な知識を整理し、未知の作品に触れ、自らの現在から将来に渡っての、より豊
かな音楽生活、或いは音楽活動へ至る端緒として利用してもらいたい。
授業内容
The Content of the Course
 歴史を追う形で、作曲家を中心に、体系的に解説、鑑賞しながら進めていく。必要に応じて、時
代や社会、政治そして思想的状況、更に作曲家の生涯、作品の文学的内容、作曲の技法、と様々に
視点を変えつつ多角的に論じる。当講座「クラシック音楽の世界Ⅰ」では、バロック音楽の終着地
点であるJ・S・バッハからベートーヴェンまでの古典派音楽を対象範囲とする。
授業計画
Class Plan
1 クラシック音楽概観──基礎的な知識と認識。
 ルネサンス、宗教改革を経たヨーロッパ近代文化としてのクラシック音楽。
2 J・S・バッハ──音楽と宗教。
 「受難曲」に観るキリスト教プロテスタントの精神。
3 J・S・バッハ──「インヴェンション」等器楽曲と「カンタータ」作品。
4 対位法音楽とコラール──対位法作曲技法と「コラール」について。
5 バッハの同時代人──ヴィヴァルディ、ヘンデル、スカルラッティ。
 末期バロック音楽の諸相。
6 古典派音楽の精神──J・ハイドンの音楽。
 ピアノ・ソナタ、交響曲、弦楽四重奏曲。
7 ソナタ形式による音楽──音楽のドラマの聴取。
 音楽形式学入門。
8 W・A・モーツァルトの魅力──歌劇「魔笛」を中心に。
9 モーツァルトの諸作品──その多様な情緒表現。
10 L・V・ベートーヴェン──人間の苦悩、歓喜、運命。
 ロマン主義への道。
11 啓蒙思想と第九交響曲──シラー、ベートーヴェン、フランス革命。
評価方法
Evaluation Method
・講義内での2回の小テスト(50点)と鑑賞した音楽の感想を提出したもの数回(50点)による。自由提出のレポートも受け付ける。

教科書
Textbook
適宜プリントを配布する。
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
授業内容で記した対象範囲に注意。ロマン派以降のクラシック音楽(シューベルト、ショパン、ブ
ラームス等)に関しては「クラシック音楽の世界Ⅱ」で取り上げる。

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