シラバス参照

年度	2005
科目名	資料組織概説
担当者名	宮本　忠治

科目目標 The Objectives	資料目録法、分類法と別々に呼ばれていたのが、その枠を越えて「資料組織概説」になったのは従来のペーパー資料だけでなくペーパーレス資料が発達してきたので、それに対抗するために、目録法、分類法の歴史と実際に使われている分類法、目録法について説明する。
授業内容 The Content of the Course	｢図書館学は実学である｡｣といわれるようにこの科目は､資料組織演習Ⅰ､Ⅱを学習するための理論的な事柄について学習する｡目録法を目録データベースであるJAPAN/MARC、USMARCに触れ｡分類法では､その歴史的発展について､事物の分類とは何かﾃﾞｭｰｲの十進分類法や日本十進分類法の成立､解説､適用について説明し､合わせて標名標目表についても触れたい｡書誌ｺﾝﾄﾛｰﾙにも触れる。
授業計画 Class Plan	１～２．資料組織（１）資料組織の意義　ア．人類と知識　イ．知識と書物　ウ　書物と資料（２）図書館サービスと資料組織　ア．テクニカル・サービス　イ．利用者サービス（３）資料組織の構成（４）資料組織と情報技術　ア.書誌ﾕｰﾃｨﾘﾃｨイ.CD-ROM　ウ.OPAC ３．目録法の歴史（１）西洋の目録法の歴史　ア．古代から中世・ルネサンスへ　イ．産業革命から1908版へ（２）日本目録法の歴史　ア.第2次世界大戦以前　イ.戦後国会図書館設立からNCR1987版まで４．日本目録規則（NCR）1987年版改訂２版（１)特徴（２)構成（３)記述（４)標目（５)排列５．英米目録規則第２版（１）構成（２）一般的序論（３）記述（４）標目､統一タイトル､参照６．目録データベース（１）機械可読目録の誕生　ア．米国　イ．日本　ウ．その他（２）JAPAN/MARC（３）MARC21（４）UNIMARC（５）書誌ﾕｰﾃｨﾘﾃｨ（６）目録ﾃﾞｰﾀﾍﾞｰｽ７．主題組織法(１)主題組織法の意義(２)構図ｱ.分類法ｲ.件名法ｳ.名目録と分類目録の比較（３）事前結合方式と事後結合方式（４）主題組織化のプロセス８～９．分類法（１）分類の原理（２）分類の歴史（３）分類法の種類　ア．書架分類と書誌分類　イ．図書館分類表の種類（４）日本十進分類法　ア．概要及び構成　イ．分類表　ウ．分類規程　　　　　　　　　　　エ．相関索引　ａ．索引語　ｂ．排列と分類記号、採録基準（５）国立国会図書館分類法（６）国際十進分類法（７）デューイ十進分類法（８）米国議会図書館分類表（９）分類作業と請求記号　ア．分類作業　イ．請求記号　ウ．図書記号　エ．受入順、年代、著者記号法 10．件名法（１）件名目録の歴史（２）件名標目表（３）基本件名標目表（BSH）（４）国立国会図書館件名標目表（NDLSH）（５）米国議会図書館件名標目表（LSSH）（６）件名作業　ア．件名規程　イ．件名標目の新設　ウ．件名典拠ファイルの作成維持 11．シソーラスと非統制語（１）シソーラスの原理　ア．基本件名標目表　第３版　イ．日本十進分類法　新訂９版（２）JICST科学技術用語シソーラス（３）件名標目表のシソーラス化 12．書誌コントロール（１）書誌コントロールの意義（２）書誌コントロールの歴史　ア．古代中世及び近世　イ．近代（３）書誌コントロールの国際標準　ア．ISBD　イ．UNIMARC
評価方法 Evaluation Method	・試験期間中に筆記試験を実施(60点) ・レポート(20点) ・平常点(20点) ・出席を重視する。皆出席してもらいたい。
教科書 Textbook	改訂　資料組織概説/大盛善盛、倉橋英逸　編集/樹村房　東京
指定図書 Reserved Books
参考書 Reference Books	資料組織法　第５版/志保田務、高鷲忠美/第一法規資料組織概説（新現代図書館学講座10）/岩渕　郎　編著/東京書籍株式会社
留意事項 Special Class Information	予習、復習をしっかりやってもらいたい。資料についての歴史的概観を確認してほしい。