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年度 2006
科目名 色彩情報論T
担当者名 甫天 正靖

科目目標
The Objectives
 「色」について、生理、心理、物理および工学などの科学的な要素に視点をおきながら学び、理解を深める。その成果として、「色」をより正確に表し、伝えるためのさまざまな方法とそれらの特徴について学習し、色情報を処理する素養を身につけることを期待する。
授業内容
The Content of the Course
 「色彩」は、企業活動での商品開発、販売促進やCIなどの局面、また公共空間のデザインや街づくり、都市計画の分野においても重大な役割を担っており、色彩の効果的な使用、色彩のもつ心理的効果の活用が重要視されてきている。これには「色」を正確に表し、伝えるために色情報を処理する素養を身につけることは意義深く、有益である。
授業計画
Class Plan
1.「色」とはなにか? 情報処理に関わる「色」とは?
2.「色」を見るしくみ
 2.1 光と色 (1)光とは (2)光の性質 (3)光の色 
         (4)分光分布(スペクトル)              <〜第2週>
         (5)光の自然現象で生じる色
         (6)光源の種類 (7)発光の種類
         (8)演色性 (9)照明について            <第3−4週>
 2.2 物体色と反射率スペクトルとの関係
 2.3 色覚のメカニズム (1)眼の構造と働き(眼、網膜、視細胞)
         (2)色覚の理論 (3)色覚の異常 (4)年齢と色覚 
         (5)動物の色覚                    <第5−6週>
3.色の表示方法 (1)色を表し方 (2)色名による色の表示
         (3)表色系による色の表示(カラーオーダーシステム、顕色系表色系)
             ア.マンセル表色系 イ.PCCS ウ.CCIC エ.NCS
         (4)オストワルト表色系                <第7−9週>
4.配色と色彩調和 (1)配色とは
         (2)色の三属性と配色(色相差による配色、明度差による配色、彩度差
                     による配色、トーン差による配色)
         (3)配色類型テーブルと配色用語
         (4)ファッショントレンドで多用される配色用語
         (5)色数による類型 (6)配色テクニック (7)自動配色   
                                    <第10−12週>
5.色彩調和論  (1)シュヴルールの色彩調和論 (2)ルードの色彩調和論
         (3)オストワルトの色彩調和論 (4)ムーン・スペンサーの色彩調和論 
         (5)ジャッドの色彩調和に関する考察
         (6)ヨハネス・イッテンの色彩調和論
         (7)ビレンの色彩調和論              <第13週>
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に筆記試験を実施(100点)

教科書
Textbook
講義資料 「色彩学」/甫天正靖/大和出版印刷(株)
教科書コメント

指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
「色彩情報論U」との一貫の授業科目である。また、「色彩情報演習I」において、本講に関係する色彩計測/色彩情報処理演習を通じて、一層見識が深められることが期待される。
本講を受講した成果を日本商工会議所/カラーコーディネーター検定試験を受験して資格を取得しておくことを奨励する。

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