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年度 | 2006 |
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科目名 | 医学統計学概論 |
担当者名 | 瀧澤 毅 |
科目目標 The Objectives |
薬学を学ぶ上で基礎となる統計学に関する基本的知識を修得し、それらを薬学領域で応用するための基本的技能を身につける。 |
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授業内容 The Content of the Course |
高校で、数学Tの場合の数と確率を履習し、大学1年次で基礎数学の微積分、情報学T、Uでエクセルを修得しているので、高校数学B・Cの確率・統計から始め、薬学の実例を使い、エクセルの関数を用いて実際の計算ができるように授業を進める。 |
授業計画 Class Plan |
13回に分け、それぞれの到達目標を達成できるように授業を進める
1.確率 確率の定義と性質を理解し、計算ができる。(知識・技能) 2.記述統計 測定尺度(間隔・比率尺度、順序尺度、名義尺度など)について説明できる。 間隔・比率尺度のデータを用いて、度数分布表、ヒストグラムをつくり、平均値、中央値、 分散、標準偏差を計算できる。(技能) 3.確率分布 二項分布、ポアソン分布、正規分布、指数分布の基本概念を説明できる。 4.母集団と標本 母集団と標本の関係について説明でき、正規母集団からの標本平均の分布 (平均値、標準偏差など)について説明できる。 5.統計的推測 信頼区間と有意水準の意味を説明できる。 6.統計的仮説検定 帰無仮説の概念を説明できる。 7.平均値の差の検定 主な二群間の平均値の差の検定法(t-検定、Mann-WhitneyのU検定)に ついて、適用できるデータの特性を説明し、実施できる。(知識・技能) 8.ノンパラメトリック検定 パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の使い分けを説明 できる。 9.Χ2検定 Χ2検定の適用できるデータの特性を説明し、実施できる。(知識・技能) 10.相関と回帰 相関と回帰について説明できる。最小二乗法による回帰モデルへの適合を説明 でき、回帰の有意性を検定できる。(知識・技能) 11.分散分析 分散分析の概要を説明できる。 12.リスク分析 リスク因子の評価として、オッズ比、相対危険度および信頼区間について、 説明し、計算できる。(知識・技能) 13.実験計画 臨床試験の代表的なデザイン(症例対照研究、コホート研究、ランダム化比較 試験)の特色を説明できる。実験結果に及ぼすバイアスについて説明でき、それを回避する ための計画上の技法(盲検化、ランダム化)について説明できる。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に筆記試験を実施(60点) ・レポート(28点) ・平常点(12点) |
教科書 Textbook |
薬学の基礎としての統計学/瀧澤毅/ムイスリ出版 |
教科書コメント |
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指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
新版医学への統計学/丹後俊郎/朝倉書店 数学T、数学B、数学C/高校教科書/数研出版 |
留意事項 Special Class Information |
計算演習に使うので、平方根計算のできる電卓を持参すること |
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