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年度 2006
科目名 生命活動を担うタンパク質
担当者名 松野 純男

科目目標
The Objectives
生命活動の担い手であるタンパク質、酵素について理解するために、その構造、性状、代謝についての基本的知識を修得し、それらを取り扱うための基本的技能を身につける。
授業内容
The Content of the Course
生命の機能的活動の基本は、タンパク質を中心とした生化学反応である。本講義ではタンパク質の構造や機能について、その基本的理解を行う。
授業計画
Class Plan
1 タンパク質の構造と機能(90×3)
・タンパク質の主要な機能を列挙できる。
・タンパク質の一次、二次、三次、四次構造を説明できる。タンパク質の立体構造を規定する因子について、具体例を用いて説明できる。
・タンパク質の機能発現に必要な翻訳後修飾について説明できる。タンパク質リン酸化におけるATPの役割を化学的に説明できる。
2 酵素(90×5)
・酵素反応の特性を一般的な化学反応と対比させて説明できる。酵素反応における補酵素、微量金属の役割を説明できる。
・水溶性ビタミンを列挙し、各々の構造、基本的性質、補酵素や補欠分子として関与する生体内反応について説明できる。
・酵素を反応様式により分類し、代表的なものについて性質と役割を説明できる。
・酵素反応速度論について説明できる。
・鍵と鍵穴モデルおよび誘導適合モデルについて、具体例を挙げて説明できる。
・代表的な酵素活性調節機構を説明できる。
・酵素反応、およびその拮抗阻害と非拮抗阻害の機構について説明できる。ラインウェーバー・バークのプロットにより、各種阻害剤の阻害様式を判定することができる(演習)
3 酵素以外の機能タンパク質(90×3)
・細胞内外の物質や情報の授受に必要なタンパク質(受容体、チャネルなど)の構造と機能を概説できる。物質の輸送を担うタンパク質の構造と機能を概説できる。
・血漿リポタンパク質の種類と機能を概説できる。細胞骨格を形成するタンパク質の種類と役割について概説できる。
・細胞内で情報を伝達する主要なタンパク質を列挙し、その機能を概説できる。
4 タンパク質の取扱い
・タンパク質の定性、定量試験法を説明することができる。
・タンパク質の分離、精製と分子量の測定法を説明することができる。
・タンパク質のアミノ酸配列決定法を説明できる。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に筆記試験を実施(100点)

教科書
Textbook
生化学/キャンベル,ファーレル(川崎敏祐監訳)/廣川書店
教科書コメント

指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books
細胞の分子生物学/Bruce Alberts, (中村 桂子, 松原 謙一訳)/ニュートンプレス
留意事項
Special Class Information
講義内容の暗記ではなく、理解につとめること。
なお、講義資料の参照や確認用の小テストにμCamを活用する予定である。

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