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年度 2006
科目名 教育課程総論
担当者名 山ア 洋子

科目目標
The Objectives
本科目は、学校教育の目的、すなわち「人格の完成」を実現するために、子どもの成長・発達に応じて編成された教育課程(=カリキュラム)について総合的に論じ、このことを通して、その基本的考え方、意義、編成原理について理解することを目標としている。
授業内容
The Content of the Course
本授業では、まず、学校教育における教育課程(カリキュラム)の変遷を概観し、次に、カリキュラム内容、教育方法、教授スタイルなどが子どもの成長・発達と関連づけられていることをカリキュラムと学習の観点から概説し、最後に、現代日本の学校で取り扱われている具体的な教育課程と学びの関係について考える。
授業計画
Class Plan
全授業の計画は、以下の通りである。
1 本授業の目標と授業方針−なぜ教育課程を学ぶのか−(第1週)
2 カリキュラム/教育課程の歴史(第2週〜第5週)
(1)語源と理論的背景
(2)進歩主義教育におけるカリキュラム論−1920年代のイギリスとアメリカにおけるカリキュラムの模索−
(3)カリキュラム改革−教科カリキュラム、経験カリキュラム−
(4)フォーマル/インフォーマル教育とカリキュラム−社会と子どもからの視点−
3 現代のカリキュラム観と学習観(第4週〜第10週)
(1)学習指導要領とその変遷−日本の場合−
(2)顕在的カリキュラムと潜在的カリキュラム
(3)学びを促すカリキュラムの模索−「新しい学力」/「生きる力」−
(4)教育基準・規準と教育評価−教科の学習と総合学習−
(5)ポートフォリオ評価法の理論(T〜V)
4 現代日本の学校教育における教育課程とその実際(第11週〜第14週)
(1)年間指導計画と教科の授業時数
(2)時間割の理論と学び
(3)学びと教育評価の実際(T、U)−プロセスとタスク−
5 教育課程/カリキュラムの意味と意義について考える(第15週)
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に筆記試験を実施(50点)
・レポート(20点)
・平常点(30点)

教科書
Textbook

教科書コメント

指定図書
Reserved Books
ポケット教育小六法/21世紀教職研究会/渓水社
「生きる力」を育むポートフォリオ評価/村川 雅弘編/ぎょうせい
参考書
Reference Books
現代カリキュラム事典/カリキュラム学会/ぎょうせい
留意事項
Special Class Information
@教師になるために必要とされる学ぶ態度(出席態度、レポート提出など)を自覚的に受け止めて受講すること。Aマスコミで取り上げられている教育問題に、日常的に関心を向けながらこの期間の授業に臨むこと。B授業計画は、受講生の状況に応じて変化することがある。

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