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年度 2006
科目名 ノンバーバルコミュニケーション
担当者名 堀下 智子

科目目標
The Objectives
ノンバーバルコミュニケーションの基本的な機能と、それが対人関係の発達に果たす役割について
学習し、良い対人関係を築くために必要な知識・技能を修得する。
授業内容
The Content of the Course
ノンバーバルコミュニケーションとは、表情・対人距離・身体装飾など、言語以外の手段により行
われるコミュニケーションである。本講義では、社会心理学・認知心理学・発達心理学の観点か
ら、このようなコミュニケーションの基本的機能と、このような機能が対人関係の発展・崩壊に果
たす役割について考察する。
授業計画
Class Plan
1.ノンバーバルコミュニケーションの分類と機能
 ノンバーバルコミュニケーションとはどのようなものかを定義し,その機能について概説する.
2.乳幼児と養育者のノンバーバルコミュニケーション
 ノンバーバルコミュニケーションの起源として,乳幼児と養育者のコミュニケーションについて
 特性と意義を考察する.
  @乳幼児の視知覚能力A乳幼児の情動発達B愛着(アタッチメント)の発達
3.接触と距離によるコミュニケーション
 他人との関係や意図を、接触や距離によってどのように表現し、調節しているのかを検討する.
  @パーソナルスペースとコミュニケーションA着席行動によるコミュニケーション
4.外見の伝える意図とコミュニケーション
 外見の持つ側面について概観し,より良いコミュニケーションのためのヒントを示唆する.
  @印象の形成A外見的魅力の起源と機能B化粧や服装による印象形成C表情の機能
5.ノンバーバル行動の男女差
 男女間では,ノンバーバル行動に関してさまざまな相違点がある.さまざまな行動面での
 男女差について考察し,誤解や軋轢の原因となるものを探る.
6.欺瞞的コミュニケーション
 「だます」「嘘をつく」といった行動における人間のノンバーバルな行動について考察する.
7.円滑な対人関係の形成と発展
 対人関係とは,一方的な意思の伝達だけではなく,自分と他人とが相互に意図や意味を伝達し合
 うことによって成り立っている.このような他人との連携関係を築く理論について解説し,
 ノンバーバルコミュニケーションを通して円滑な人間関係を形成・維持する方法を検討する.
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に筆記試験を実施(100点)

教科書
Textbook

教科書コメント

指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books
しぐさのコミュニケーション/大坊郁夫/サイエンス社
留意事項
Special Class Information


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