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年度 | 2006 |
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科目名 | 精神医学の世界 |
担当者名 | 小笠原 將之・車谷 隆宏・保坂 直昭 |
科目目標 The Objectives |
身体医学とは異なり、いささかイメージしにくいと思われる精神医学の領域に接してみることを目的とする。臨床に則した内容の講義を、精神医療の現場で日々診療に携っている精神科医師3名が分担して行なう。 |
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授業内容 The Content of the Course |
精神医学的な人間理解の方法や治療の仕組みを概説した上で、「神経症・精神病・気分障害・人格障害」「非行における精神的諸問題」「ストレス関連障害と社会精神医学」の各テーマについての臨床的・実際的な講義を行ない、精神医学の生きた世界に触れることを目指す。 |
授業計画 Class Plan |
1 精神医学総論(4回 担当:小笠原)
乳児期からの人間の精神的発達過程を交えながら精神医学的な人間理解について概説し、「こころを病む」という事態がどのようにして人間に起ってくるのかを考察する。また、精神医学的治療には、精神療法・薬物療法・環境調整などの方法があるが、特に精神療法(心理療法)について、その治療的機能を講述する。 2 神経症・精神病・気分障害・人格障害(5回 担当:小笠原) 精神医療の対象となる具体的な疾病・病態として、神経症・精神病・気分障害・人格障害(パーソナリティ障害)に関して、各々の特徴や治療について概説する。 3 非行における精神的諸問題(2回 担当:車谷) 少年非行には、家族機能の障害・虐待に伴なう病理・種々の発達障害や人格障害・薬物依存など 様々な問題が絡み合って存在している。これらに関して精神医療の観点から概説する。 4 ストレス関連障害と社会精神医学(2回 担当:保坂) 現代はストレス社会と言われ、不況や家族関係を含めた人間関係の悪化に伴ない、ストレスに関連した精神障害が増加傾向にある。また自殺者や精神障害に関連した犯罪も増加し、社会問題となっている。ストレスに関連した精神障害と現代社会の関係について概説し、その社会・文化的な背景について考察する。 ※各テーマの講義順序・日程等については、初回講義時に改めて説明する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート(100点) ・皆出席者には平常点30点を加算(但し最点は100点) |
教科書 Textbook |
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教科書コメント |
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指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
臨床精神医学/西村 健・志水 彰・武田 雅俊/南山堂 心が身体を裏切る時/キャスリン.J.ゼルベ著 藤本淳三・井上洋一・水田一郎監訳/星和書店 |
留意事項 Special Class Information |
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