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年度 2007
科目名 色彩情報論U
担当者名 甫天 正靖


科目目標
The Objectives
「色彩学I」で学習した「色」を、色彩科学的な視点から体系的に、さらに深める。色を心理物理量として定義し、数値化された色情報を基に、さまざまな局面で高度なカラーコミュニケーション(色彩情報の伝達)することができるように、その基礎知識や手法に ついて学ぶ。
授業内容
The Content of the Course
カラープランニングやカラーコーディネーションにおいては、色彩情報を正しく、直面する状況に応じて適切に取り扱うことが必要 である。そのためには、色彩情報を正しく理解し、より快適に伝達する手法を体系的に学び、色彩の知識を深める意義はきわめて重要と考えられる。
授業計画
Class Plan
1.カラーオーダーシステムと混色系について (色彩情報論Iの復習)      <第1週>
2.混色とカラーマッチング(等色)
  2.1 光の加法混色/2.2 色材の減法混色/2.3 混色における反射率スペクトル/
  2.4 グラスマンの法則                           <第2週>
3.混色系表色                           
  3.1 光の三原色を使った色表示/3.2 CIE RGB表色系/3.3 CIE XYZ表色系/
  3.4 xy色度図                               <第3-5週>
4.均等色空間
  4.1 均等色度図 (1)マックアダム弁別楕円(2)CIE均等知覚色空間(3)UCS色度図
  4.2 CIE L*u*v*表色系)/4.3 CIE L*a*b*表色系/4.3 その他の均等色空間
                                       <第6週>
5.測色(色の物理測定)   
  5.1 視感測色方法 / 5.2 物理測色方法(刺激値直読方法、分光測色方法)/
  5.3 カラーマッチング/ 5.4 メタメリズムとアイソメリズム        <第7週>
6.色彩の心理的要素(「色の見え」); 「色の見え」に影響を与える因子
  6.1 三属性間の相互作用の影響/6.2 照明光の影響/6.3 主観色/
  6.4 色知覚に影響する色の相互作用 6.5 色の現れ方            <第8-9週>
7. 色とイメージ 一色彩の心理的効果一                    <第10週>
8. カラーリサーチ
  8.1 流行色/8.2 カラーリサーチの理論と手法/8.3 リサーチの果たす役割/
  8.4  F彩の心理的評価に関する技法
(1)心理評価とは (2)色彩の物理的変化 (3)複雑な心の構造の分析(SD法)
                                      <第11-12週>
9.生活環境の色    
  9.1 自然界の色 9.2 人工の色 9.3 色材の基礎知識
 (1)顔料と染料 (2)色料の発色特性 (3)色料(絵の具、印刷インキ、塗料等)
  9.4 色の再現                               <第13週>
10.カラープランニング(色彩計画、カラーコーディネーション) <第14週>
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(100点)

教科書
Textbook
甫天正靖/色彩学/大和出版印刷
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
「色彩情報学T」との一貫の授業である。

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