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年度 | 2007 |
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科目名 | 応用有機化学実験 |
担当者名 | 大石 義孝・川崎 郁勇・國友 順一 |
科目目標 The Objectives |
講義において、基礎的な有機化学の理論、法則、反応などを学んでいる。これらは自然科学の中の現象を有機化学的に捉えてまとめたものである。本実習では、講義で学んだ事項の代表例を実際に自分自身の手で実験によって行い、有機理論と実際に起こる有機反応の一致を確認する。 |
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授業内容 The Content of the Course |
医薬品合成に代表されるファインケミストリーは、人の生活、健康管理などに必須の位置を占めている。この実習では最初に重要な官能基の反応性に関する実験を行い、続いて、基礎的な反応、合成した物質の精製法、確認法などを行う。さらにやや高等な有機合成化学反応を行う。これらの実験結果の考察を充分行い、応用有機化学として医薬品を合成し、物性検討、確認も実施する。 |
授業計画 Class Plan |
1 実習講義
最初に、薬学部における実習の重要性と位置付けを明確に解説する。次に重要な約10種の官能 基の反応性、特徴、なぜ反応することが出来るのかを解説し、実験における重要なポイントを説 明する。さらに実施する合成と反応について解説する。個々の反応がなぜ進行するのかを理解し て実験が出来ることを重要視する。応用有機合成化学では、反応の順番の検討が重要である。順 番を誤ると目的とする化合物は得られない。また良好な反応収率を求めねばならない。これらに ついても解説する。合成化合物の原末の保障も説明する。 2 官能基の反応性とその確認 以下の10種の官能基の反応を適切な条件下で行い、反応の様子を観察する。生成物を取り出 し、必要なら精製して確認する。講義で習った反応の実際をよく確認することが重要である。 (1) 炭素・炭素不飽和結合の反応 (2) 芳香族化合物の求電子置換反応 (3) ハロゲン化合物の確認 (4) アルコール性ヒドロキシ基の反応 (5) フェノール性ヒドロキシ基の反応 (6) カルボニル基の反応 (7) カルボン酸の反応 (8) アミンの反応 (9) エステルの反応 (10) 酸アミドの反応 3 有機化合物の反応 (1) エステル化反応 (2) α、β不飽和カルボニル化合物の反応 (3) ケトンの還元反応(不斉炭素原子の発現) 4 医薬品の合成 (1) アセトアニリドの合成 (2) アスピリンの合成 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](60点) ・平常点等(40点) ・平常点等は、実験の取組み態度・観察・考察。 |
教科書 Textbook |
畑一夫、渡邊健一/基礎有機化学実験/丸善株式会社 國友順一、大石義孝 他/フレッシュマンのための わかりやすい有機化学/廣川書店 |
指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
大石義孝、太田俊作、野出學/薬品製造学/さんえい出版 |
留意事項 Special Class Information |
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