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年度 2007
科目名 実用文の実際
担当者名 井上 章子


科目目標
The Objectives
 高校までの作文教育とは異なり、実践的で理論的な文章作成について学ぶ。学生生活におけるレポート作成、社会生活における書簡・報告書などの作成をテーマとして、それに必要な知識や技術を習得する。
授業内容
The Content of the Course
 実社会で日常的に課される文章の作成に必要な知識や技術について講義した後、授業中に実際に文章を作成して提出してもらう。その後、その文章の問題点を自分自身あるいはお互いに検討する。また、文章作成に必要な知識を得るために、日本語文章能力検定の問題を解く。提出された作品に対しては添削指導を行う。
授業計画
Class Plan
1 授業の方針を説明する。その後、事実を伝える練習をする【提出】。課題は当日指示。
2 提出された作品が事実を的確に伝えているかに関して検討し、わかりにくい文章にはどのような問題点があるかを考える。
3 論理的な文章を例に挙げて、その一般的な構成について講義する。トピックセンテンスと段落の役割、文章中での、それぞれの文や段落の役割を学ぶ【小テスト】。
4 敬語の概要を講義する。その後、敬語と類義語を中心に語彙力を身につける【小テスト】。
5 小論文(意見文)を書く手順を講義する。その後、ブレインストーミングによってアウトラインを作成した上で、3段落の小論文(意見文)を作成する【提出】。
6 提出された小論文について、その分析と検討を行う。また、あいまいな文と長い文の処理方法を学び、推敲の練習をする【提出】。
7 発想材料を参考にして、4段落の小論文(論説文)を作成する【提出】。
8 レポートの例を提示し、レポートの形式を解説する。レポートの例を提示し、それぞれの項目に書くべき内容を学ぶ。期末レポートで何を対象にするか、詳細なテーマを決め各自で準備を始める。
9 調査レポートを作成する練習として、アンケート調査を行う。また、調査の結果得たデータの処理の仕方を説明する。
10 各自がデータを処理して持参し、それを互いに検討する。また、報告の文章を作成する際に不可欠である、文章の要約を練習する。
11 基本的な書簡(お礼・案内状)の構造について講義した後、一定の条件のもとに書簡文を実際に作成する【提出】。
12 横書きの書簡文の構造と留意点について講義。ビジネスの世界で一般に行われている定型を利用した書簡文の作成を練習する。
13 まとめ
14 期末レポートを提出する【提出】。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](70点)
・平常点等(30点)
・平常点は、小テスト並びに提出作品とで評価する。

教科書
Textbook
プリントを配布する。
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
文章力を身につけるために、授業中に相当量の文章を書いてもらう。そして、提出された文章を批判しながら読む。積極的に検討に参加すると共に、自分の文章への批判を前向きにとらえること。

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