憲法政治の現代化、すなわち憲法の規範論理と政治論理を客観的に考察し、よりよく個人の自由や生命が守られ、幸福追求権が実現されるべきかを論究する。日常的に生起する多様な事象を含め社会的動態に注目しながら学問的興味を培養していくことが必要である。

　日本国憲法の基本原理・理念を忠実に解説する。近代立憲主義の現実政治への展開を論理的、比較的に論究する。
　先ず基本的人権の体系的理解を求め、次に統治構造論に言及する。最後に憲法政治とは何か、どうあるべきか、政策論を踏まえて総括する。

１　日本国憲法の由来・原理等基本理論
２　比較憲法論：総括System論
３　精神的自由権
４　平等権
５　幸福追求権、人格権、“生命権”の試み
６　Privacyの権利、こどもの人権、人格的自律権＝自己決定権、新しい人権
７　社会権、参政権
８　平和的共生：生存権
９　立法権
10　行政権
11　司法権
12　財政、地方自治
13　天皇制
14　総括―テスト等

・試験期間中に試験を実施(80点)
・レポート[作品含む](15点)
・平常点等(5点)
・平常時の積極的学習は、評価するので自由テーマを以ってレポート提出を認める。

阿部照哉/現代憲法学/嵯峨野書院

小島武司外編/法曹倫理/有斐閣
亀木洋/法的思考/有斐閣

無断遅刻や早退は容認できない。