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年度 2007
科目名 風水思想と都市景観
担当者名 天畠 秀秋


科目目標
The Objectives
近年、かつての日本人の自然観は失われ、都市景観破壊の問題を解決することは困難になってきている。美しく真に人間的な都市景観を創造していくため、東洋の代表的な思想であり自然との調和を重んじる風水思想の自然観について理解する。さらに、受講生自らの自然観を見つめ直す。
授業内容
The Content of the Course
風水思想では、後ろ三方を山に囲われた地形である囲繞の空間を理想的な地形と考える。山に囲われることは、人間が真に安らかに生活するために重要な空間要素の一つである。その空間の意味について、風水思想の起源・基本概念・基本原理を学習し、実際の事例を取り上げることによって理解を深める。さらに、現代の都市景観問題に対する風水思想の意義について考える。
授業計画
Class Plan
1.イントロダクション
 現代の都市景観問題、現代の日本における風水、東洋の自然観と西洋の自然観、
2.風水思想とは
 (1) 風水思想の起源
  風水思想の原形、風水思想の歴史
 (2) 風水思想の基本概念・基本原理
  気の概念、陰陽五行説、龍脈、坐向、形局
 (3) 風水思想における理想的な地形
  四神相応、背山面水、天人合一、天心十道
3.歴史都市の空間構成と風水思想
 (1)日本の古代宮都計画
 (2)韓国の国都風水
 (3)中国の都城計画
 (4)台湾の都城計画
4.風水思想と都市景観
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](80点)
・平常点等(20点)
・平常点は出席点とする。

教科書
Textbook
適宜、プリントを配布する。
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
メールアドレス tembata@mwu.mukogawa-u.ac.jp 
講義で扱う内容は俗に言う「風水占い」ではないので注意すること。

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