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年度 2007
科目名 生涯学習概論
担当者名 戸谷 健三


科目目標
The Objectives
 生涯学習は、人間の一生を通じておこなわれる教育の課題であり、教育がより日常的生活に結びつき社会全体に拡散していくことが必要である。そのため、ここでは学校教育、社会教育を踏えて生涯学習の理念、課題、推進について学ぶ。
授業内容
The Content of the Course
 豊かで活力ある21世紀を築いていくには、今日の学校教育への過度の依存から脱却し、生涯にわたる学習が適正に評価される社会をめざす必要がある。生涯学習体系への移行が要請される理由や公民館、図書館、博物館等の社会教育施設が果してきた役割を整理するとともに、生涯学習社会がめざす多様な学習の場を通じて人と人とのつながりを大切にする社会のあり方について学ぶ。
授業計画
Class Plan
1 生涯学習とは何か(「善く生きる」ことを求めて)
 @ 生涯学習論の登場(3回)
  18世紀以降、生涯教育に関する理念や目的についての歴史的な経緯や第二次世界大戦後のユネスコやOECDで提唱された生涯教育の基本的な理念を探る。
 A 「生涯教育」から「生涯学習」へ(2回)
  社会教育の目的、理念や生涯教育論から生涯学習論へと発展してきた背景について考察する。
 B 各種審議会答申等を踏えた生涯学習の必要性とその目的について(2回)
  臨時教育審議会、中央教育審議会等の答申に盛り込まれた生涯教育、生涯学習の理念や具体的な実施計画等について整理し考察する。

2 学習機会の開放(時間と空間の広がりを求めて)
 @ 生涯学習社会における社会教育の役割について(3回)
  生涯学習社会の実現のためには、改めて社会教育が果してきた理念や活動内容が問い直されている。公民館、図書館、博物館等の社会教育施設の実態を踏まえて生涯学習のあり方について検討する。
 A わが国における学校教育の功罪について(2回)
  青年期までの学校教育で教育が終了したと見倣される現在、学校教育偏重の歪みが、いじめ、不登校、中退等の問題を引きおこしているともいえる。その現状と打開策について考察する。

3 生涯学習の推進体制について(人と人とのつながり;地域への拡がりを求めて)(2回)
 @ 国際化・情報化・少子高齢化社会に突入した現在、山積する種々の問題の中で、1つのキーワードとなるのは人権問題ではないか。人と人とのつながりを大切にする人間のあり方、地域のあり方を考察する。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)
・レポート[作品含む](10点)
・平常点等(20点)
・全講座出席は15点、授業態度等は5点
教科書
Textbook
レジメ 資料の配布
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information


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