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年度 2008
科目名 日本服飾史
担当者名 横川 公子


科目目標
The Objectives
 服飾の歴史は、服飾を着る人間の歴史である。日本の服飾史は、われわれ自身の服飾の歴史であり、そのことは日本を知り自己を知ることである。日本の服飾史には多くの蓄積があるため、本講義ではそれらの成果を参照しながら、古代から現代までを一覧する。
授業内容
The Content of the Course
 服飾史を通じて、服飾文化とその背景となる歴史的諸事情―風土・法的制度・習慣・文化の交流・創造活動など―との関連がどのように捉えられてきたのかを概観する。可能な限り実物資料を参照し、関連する肖像画や風俗画・人物彫刻などと共に、服飾に関する文芸資料についても紹介し、学生各自が服飾文化とその歴史的展開を探求していく上で参考にすることができるようにする。
授業計画
Class Plan
1 魏志倭人伝と埴輪の服飾―弥生時代から古墳時代―
 (1) 魏志倭人伝の服飾
 (2) きぬ・はかま(衣褌) きぬ・も(衣裳)

2 服制のはじまり―飛鳥・奈良時代―
 (1) 冠位十二階制度・衣服令
 (2) 正倉院の染織 

3 和様の成立―平安時代―
 (1) 束帯と唐衣裳(十二単)
 (2) 強装束と重ね色目など

4 武家服飾の確立―鎌倉・室町時代―
 (1) 直垂・肩衣袴・胴服・羽織
 (2) 武家女性の服飾

5 南蛮服飾と町衆の服飾と若衆の服飾と

6 小袖の展開
 (1) 裃・羽織袴
 (2) 打掛と帯など

7 洋装の受容―明治・大正・昭和初期―
 (1) 洋服の受容とハイカラ・モダンの形成
(2) 20世紀における洋装の展開

8 和装の変化
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)
・平常点等(30点) 配点内訳:平常点は、途中でのショートレポートlの提出(30点)。

教科書
Textbook
小池三枝 他/概説日本服飾史/光生館
指定図書
Reserved Books
横川公子 他/服飾を生きるー文化のコンテクストー/化学同人
参考書
Reference Books
小池三枝 徳井淑子 /衣服論 服飾の歴史と現代/放送大学教育振興会
平安朝のファッション文化/鳥居本幸代/春秋社
横川公子 他/服飾表現の位相/昭和堂
留意事項
Special Class Information


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