シラバス参照 |
年度 | 2008 |
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科目名 | 建築設計演習W |
担当者名 | 岡崎 甚幸・大谷 孝彦・榊原 潤・福本 早苗・大井 史江・萬田 隆・杉浦 徳利・鈴木 利友・天畠 秀秋・上田 信也・三宗 司郎 |
科目目標 The Objectives |
T、Uで主として個人行動の、Vでは集団行動のための空間構成を修得した。Wではさらに音響や舞台芸術等の条件、あるいは町並みや商業活動と共存する集住行動を想定した空間構成を修得する。しかし環境と共生し、自然景観と調和する美しい建築はここでも演習の重要な課題となる。 |
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授業内容 The Content of the Course |
演劇や音楽を凍れる空間芸術として内外の建築空間に表現すると同時にその音響や安全性を科学的に検討し、コミュニティーや人の賑わいや自然との融合を大切にした真に人間的な集合住宅や商業空間を設計する。課題の敷地や参考事例はフィールドワークの時間に見学する。また3課題ともその演習期間内にそれぞれの課題の基礎となる設計能力を習得するために一日課題を実施する。 |
授業計画 Class Plan |
課題1:演劇や音楽を楽しむ空間(岡崎、上田、大井、大谷、榊原、福本、天畠)
音楽演奏と伝統的な演劇のための舞台と、楽屋や大道具搬入空間にも配慮した劇場を設計。中規模の観客席で、ホワイエから2階席に行ける。「建築環境V」と関連し客席の音響性能の計算も行う。法規に基づく座席や通路や出入口の諸条件に適合し、防災評定基準に基づく避難計算により観客全員の観客席からの安全な避難の確認も行う。劇場全体は町のオープンスペースに面し、建物周辺は大道芸人の活動や簡単な屋外演奏も可能で、広場と融合した記念性のある外観とする。可視曲線や通路などを考慮した座席配置の設計を一日課題とする。各種の設計例をフィールドワークで見学し、使用目的による空間構成の違い、舞台の装置、楽屋、客席の寸法などを調査。 課題2:隣と親しくなる中低層の集合住宅(岡崎、三宗、杉浦、大谷、萬田) 共用空間や子供の遊び場、光や風が入る緑の空間が少ないまるで都心の高層ホテルのような集合住宅があちこちに林立している。この演習では逆に、母と幼児のための遊び場、光と風が射し込む中庭、各戸が日常的にいつも緑に囲まれた空間、騒音や排気ガスのない環境、水辺などの自然環境や歴史的環境の活用により、安全で楽しいコミュニティーを育む集合住宅を設計する。また内部に診療所や保育園を併設する可能性も検討する。集合住宅一戸分の設計を一日課題とする。 課題3:歩いて楽しい商業空間(岡崎、榊原、上田、大井、萬田、鈴木) 既存の通りや広場や水路や歴史的町並みを活かしながら、低層で小規模の新しい商業空間を創造する。周囲の都市景観と調和する外壁面のデザイン、広告の規制、斬新なインテリアやそこでの商品展示と一体になった建築空間、客が歩く空間と商品が密接に一体化する京都の錦市場、あるいはショーウインドと重い扉で客と商品が対峙する欧米の商店街、街路が時には建築内に視覚的に延長される空間など、街路と建築と商品の関係等々を各自が検討し、これらの総合によって歩いて楽しい商業空間を設計。 「建築設計演習V」の状況により内容の一部を変更する可能性がある。 <担当教員(非常勤講師)紹介> 上田信也:(株)大建設計元京都事務所長(株)日建設計において大阪城ホール、大阪府立中央図書館、毎日放送本社ビルなど数々の名作を残した。 三宗司郎:アトリエベー代表取締役社長(株)昭和設計元社長・会長・相談役 元神戸大学非常勤講師 神戸ファッションプラザ、なみはやドーム、ホテルノルド小樽などの名作がある。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点等(100点) 配点内訳:1)各一日課題の成績 2)演習のある日の制作(スケッチやスタディー模型)の成果および宿題 3)各課題の最終作品の成績、以上の三つを総合したものが総合成績となる。 ・設計演習の時間の各時限に出席を取る |
教科書 Textbook |
建築設計資料集成ほか |
指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
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留意事項 Special Class Information |
「建築設計演習V」を履修した学生のみ履修可。講評会は締め切りの翌日に、他の教員や学外の建築家を招き、提示された図面、模型、設計主旨をもとに一人ずつ2日間にわたって行われる。 |
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