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年度 2008
科目名 建築環境T
担当者名 芳村 惠司・松本 浩作


科目目標
The Objectives
建築を取り巻く光環境、日射環境、空気環境などの基本事項を確実に理解し、活用できるレベルに達すること。建築の計画や設計に当たり、環境の重要性を理解し、それを作品に反映できるようになること。光環境、日射環境、空気環境の分野で1級建築士受験資格の基礎力を身につける。
授業内容
The Content of the Course
建築と環境の関係を学習し、その現状を認識し、環境の課題を理解する。建築環境の基礎となる環境保全、光、照明、採光、色彩、日射、換気、通風などに関する基礎的現象を学び、照明計画の基礎を学ぶ。また、世界が直面している環境問題を認識し、環境と共生する姿勢を養うことを学ぶ。環境工学を可能な限り幅広く学ぶようにし、環境と融合した建築設計が出来ることを目指す。
授業計画
Class Plan
1.概要 (芳村) ガイダンス、環境工学の概要
2.建築と環境 (芳村)
  建築と環境工学、建物内外の環境、環境問題
3.建築と環境共生 (芳村)
  環境評価、世界と日本の環境評価法、環境と建築設備、ライフサイクル
4.人と光と物と空間 (松本)
  人と自然光(紫外線、赤外線)、あかりの歴史
5.照明の単位 (松本)
  光の用語(光束、光度、輝度、照度)、明るさ感、輝度、演色性、色温度、グレアなど
6.人の目と心理 (松本)
  心理効果と明度バランス、色彩、素材と色、艶、目の構造
7.太陽と日射 (芳村)
  建築と太陽、地球と太陽、昼光と日射量
8〜11.日照と日射と放射 (芳村)
  日照と日影、日影曲線、日影図、日射受熱と放射冷却、サン・コントロール
12〜13.換気 (芳村)
  建物の換気、換気力学、必要換気量、換気効率、換気計画、汚染物質、通気の現象、
  通気システム、室内気流分布
14.空気環境 (芳村)
  空気汚染、汚染物質、シックハウス、室内濃度指針
レポートの際には、授業内容に対する学生の意見の提出を求め、授業の改善に役立てる。
<担当教員(非常勤講師)紹介>
芳村惠司 (株)竹中工務店 蓄熱本部副部長 (株)サンウェル・ジャパン 取締役大阪事務所長
     (社団)大阪ESCO協会理事・事務局長を歴任 建築設備の実務に長年携わってきた専門家
松本浩作 (有)スタイルマテック 代表取締役
     ホテル、公共建築などの数多くの建築作品の照明計画を手がけている照明デザイナー
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(60点)
・レポート[作品含む](20点)
・平常点等(20点) 配点内訳:授業における出席状況及び積極性によって採点する。
・レポートは授業時間内の演習を含む。
教科書
Textbook
浦野良美・中村洋/建築環境工学/森北出版
指定図書
Reserved Books
田中俊六ほか/最新建築環境学/井上書院
瀬沼勲/室内環境学/三共出版
柏原士郎・田中直人ほか/建築デザインと環境計画/朝倉書店
参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
学生への要望:授業に積極的に参画し、環境の重要性に対する認識を持つこと。常日頃から環境問題に関心を持ち、建築計画に反映させることを考えること。

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