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年度 | 2009 |
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科目名 | 文学史特殊研究TB |
担当者名 | 小林 強 |
科目目標 The Objectives |
日本文学史T・Uにおける学習内容に関連して、文学史上の重要な分野やテーマについて、ある
いは日本文学に密接に関連する分野の史的変遷について知見を深める。 |
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授業内容 The Content of the Course |
源氏物語などの散文作品の古筆切の本文の意義や、散佚作品(現在、その作品の全体像が知られ
ていないもの)の古筆切に基づく復元や、従来の古筆切研究の不備などについて具体的に考察す る。更に、装飾料紙使用の古筆切や、「模写切」、室町期の古短冊などについても紹介する予定で ある。 |
授業計画 Class Plan |
1.源氏物語の古筆切について(1)源氏物語の本文研究の現状について。
2.源氏物語の古筆切について(2)源氏物語の本文研究における古筆切資料活用の可能性につ いて。 3.源氏物語の別本の古筆切について。 4.源氏物語の古注釈書の古筆切について。 5.源氏物語以外の仮名散文の古筆切について。 6.従来の古筆手鑑類の解説の不備について(1)「未詳歌集切」の出典調査の実例(1)。 7.従来の古筆手鑑類の解説の不備について(2)「未詳歌集切」の出典調査の実例(2)。 8.従来の古筆手鑑類の解説の不備について(3)「未詳仮名散文」の出典調査の実例。 9.装飾料紙使用の古筆切について、「唐紙」(長尾切)・「蝋箋」(四条殿切)について。 10.「模写切」の実例及びその見分け方について。 11.室町時代及びそれ以前の古短冊について。 12.〜14.まとめ。レポート作成の諸注意。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](60点) ・平常点等(40点) 配点内訳:宿題・小レポートなど40点 ・受講の際の発言などの積極性も加味します。 |
教科書 Textbook |
小林強・高城弘一氏著/古筆切研究第一集/思文閣出版 |
指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
村上翠亭氏他著/古筆鑑定必携/淡交社 |
留意事項 Special Class Information |
一応、受講生の皆さんは変体仮名が読めないとの前提で講義を進めますが、折角の機会ですか
ら、ハンディーな変体仮名の手引き書などを購入して変体仮名にも馴染んで欲しいと思います。 |
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