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年度 2009
科目名 薬物を製剤化し体内動態を調べる
担当者名 橋 幸一・中P 朋夏


科目目標
The Objectives
薬剤学関連科目で習った事柄の中で特に重要と考えられる項目について、実習を行うことによりさらに理解を深めることを目的とする。
授業内容
The Content of the Course
医薬品の生体内および生体外での動態をモデル実験を行って理解する。また、局方の各種製剤を調製し、それらの製剤について規定されている試験法を行い、より有効な、より安全な製剤について理解を深める。
授業計画
Class Plan
1. 実習講義(1コマ)
  実習内容、方法、データの解析方法等、実習に関する導入講義を行う。
2. 物理薬剤学実習(2コマ)
1) 薬物の溶解、界面活性剤
  サルファ剤を用いて種々pHの溶液に対する溶解速度を測定する。また、ベンゾカインとカフェ
インとの複合体形成を溶解度法により測定する。界面活性剤の性質の測定として、臨界ミセル
  濃度、Kraft点、曇点を測定する。
2) レオロジーの測定
  高分子の粘度を測定し、極限粘度を求め、高分子の物性と粘度について理解する。
3. 製剤と製剤試験(2コマ)
1) 顆粒の製造と製剤試験
  押し出し造粒機を用いて顆粒を製造する。顆粒の粒度分布や粉体の流動性、充てん性ならびに
  水分測定を行う。また、局方収載品と徐崩性製剤について溶出試験を行い、比較する。
2) 錠剤の製造と製剤試験
  直接圧縮法により錠剤を製造し、錠剤試験(重量偏差、硬度、摩損度)と崩壊試験を行う。
3) 半固形製剤(軟膏剤)の調製、注射剤・点眼剤の等張化
  局方収載の半固形製剤を調製する。また、注射剤・点眼剤の浸透圧の測定や等張化を行う。
4. 生物薬剤学実習(2コマ)
1) タンパク結合における薬物間相互作用
  トルブタミドとスルファジメトキシンのアルブミン結合を介した競合置換について、タンパク
  結合実験を行ない、得られたプロットから、タンパク結合定数や薬物結合部位数を算出する。
2) 薬物の消化管からの吸収
薬物吸収実験を行ない、消化管吸収と分配係数や薬物の分子型分率との関係を考察する。
3) 薬物動態の解析
1-コンパートメントモデル、2-コンパートメントモデルのシミュレーション実験を行い、各パ
  ラメータの算出やコンピュータによる薬物動態解析を行う。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](30点)
・平常点等(70点) 配点内訳:実習態度10点、実習テスト60点

教科書
Textbook
高橋幸一、中瀬朋夏/医療薬学実習IVプリント/薬剤学研究室編
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information


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