シラバス参照 |
年度 | 2009 |
---|---|
科目名 | 食品学実験 |
担当者名 | 有井 康博・石井 裕子 |
科目目標 The Objectives |
実験は面白くて、非常に楽しいものであることを体得し、実験を通じて得た体験により、“食品とは何か”を知ることを大目標とする。すなわち食品学総論、各論などで学んだ食品の各種成分の栄養特性の知識を深めるとともに、実験結果をレポート作成し、的確に表現できる力をつける。 |
---|---|
授業内容 The Content of the Course |
食品学実験の基礎的で最も重要な実験項目,食品成分の分析、分離などを中心に展開する。身の回りにあり、よく食べているお馴染みの食品を実験対象にし、それらの主要成分であるタンパク
質、脂質、糖質、味成分などに着目して実験する。そして最も普遍的と思われる実験項目については化学の基礎的な理論の再認識を含めた実験分析技術を徹底して体得する。 |
授業計画 Class Plan |
1 実験をはじめるための基礎【1、2回】
(1) 実験室における一般的諸注意や心得、レポートの作成方法。 (2) 器具の取り扱い方、ガラス器具の洗浄。 (3) 薬品の取り扱い。試薬溶液の調整方法、試薬濃度の計算方法。 2 定量分析の基礎と応用【3、4回】 (1) 食品の持ち味とpH:種々の食品のpHを、pH試験紙およびpHメーターにより測定する。 (2) 中和滴定の基礎:標準溶液の調整と標定 (3) 中和滴定の応用:食品の有機酸の定量(食酢の酢酸、果汁のクエン酸、清涼飲料水の乳酸 3 タンパク質の実験【5、6回】 (1) 植物性食品および動物性食品中のタンパク質を分離し定性実験をする。 4 炭水化物の実験【7、8回】 (1) 比色分析の基礎と応用(ソモギ・ネルソン法による還元糖の定量) 上白糖、グラニュウ糖、ショ糖、三温糖などに含まれるグルコースを測定する。 (2) 糖度計による簡易定量(非還元糖であるショ糖の定量) 種々の清涼飲料水、種々の食品などの糖度を測定し、角砂糖に換算する。 5 脂質の実験【9、10回】 (1) 油脂の変質の確認 (過酸化物価) 新しいサラダ油および古いサラダ油、未開封および開封ポテトチップス中の油脂の変化。 (2) 油脂量の測定 未開封および開封ポテトチップス、油揚げ菓子などの油脂含有量を測定する。 6 味成分の実験【11、12回】 (1) 沈殿滴定の基礎:硝酸銀溶液の標定(モール法) (2) 沈殿滴定の応用 :食品中の食塩の定量 濃口醤油、薄口醤油、種々の味噌、バター、マーガリンの塩分を測定する。 7 ミネラル(カルシウム)の実験 (1)キレート滴定の基礎:金属指示薬(NN)を用いるキレート滴定法【13,14回】 (2)キレート滴定の応用:食品中のカルシウムの定量 牛乳、調製乳、ヨーグルト、カルシウム飲料などのカルシウムを測定する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](50点) ・平常点等(50点) 配点内訳:実験結果(10点)と実験に対する取り組み状況(40点) |
教科書 Textbook |
菅原龍幸・青柳康夫編著/新版食品学実験書/建帛社 |
指定図書 Reserved Books |
|
参考書 Reference Books |
|
留意事項 Special Class Information |
シラバス参照 |