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年度 | 2010 |
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科目名 | 映像文化論 |
担当者名 | 小林 昌廣 |
科目目標 The Objectives |
映像を通して、ヒトの身体が内外の世界といかなる関係をもっているかについて考える。映像を
通して、ヒトの視覚構造が身体にとっていかなる意味をもっているかについて考える。 |
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授業内容 The Content of the Course |
映画は芸術文化の中で最も若いジャンルのひとつである。だが、ヒトの視覚の延長装置としての映像(映画を含む)は世界を映し出す鋭利な鏡として現在に至っている。本講義では、ヒトの身体において視覚がいかに優位な器官であるかを考察すると同時に、様々な映像を通して世界を触知してみたい。「見る」ことが「触れる」ことであることを映像によって証明してみたい。 |
授業計画 Class Plan |
1 映画史と映画研究(1)・・・映画と身体の関係について考察する。
2 映画史と映画研究(2)・・・リュミエールからキューブリックまでスペクタクルの歴史。 3 映像人類学の方法論(1)・・・映像メディアを用いた新しい文化人類学的研究について。 4 映像人類学の方法論(2)・・・フラハティからジャン・ルーシュまで。 5 ハリウッド映画論(1)・・・ハリウッド的身体とジャンルについて。 6 ハリウッド映画論(2)・・・ジェームス・ホエール『フランケンシュタイン』の身体性。 7 ハリウッド映画論(3)・・・ハリウッドによって描かれた東洋の身体について。 8 ハリウッド映画論(4)・・・バスター・キートンのサイレント映画と冗舌な身体。 9 アジア映画論(1)・・・特に中国語圏映画を中心にイデオロギーと身体について考える。 10 アジア映画論(2)・・・特にイラン映画を中心に民族性と地域性について考える。 11 日本映画論(1)・・・特に日本映画(小津安二郎)を中心に日本人の身体観・死生観・ 女性観について考える。 12 日本映画論(2)・・・成瀬巳喜男『浮雲』、勅使河原宏『砂の女』、溝口健二『雨月物語』 など。 13 日本映画論(3)・・・チャンバラ映画から見た日本人の身体の歴史 14 ドキュメンタリー映画論・・・記録と記憶のおりなす人間の歴史について考える。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点等(100点) 配点内訳:授業への積極的参加度(25点)と授業中に提出するレポート(3回、75点) |
教科書 Textbook |
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指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
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留意事項 Special Class Information |
DVDを用いた講義が中心となるので、上映中の許可のない入退室は固く禁ずる。 |
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