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年度 2010
科目名 感性コーディネート論
担当者名 丹田 佳子


科目目標
The Objectives
 感性という言葉がよく使われるが、その実体を明確に説明することはできない。ここでは、できうる限り感性の実体に近づき、日常生活でうまく利用できるようになるため、各人がチャレンジする。
授業内容
The Content of the Course
 今のところ感性とは、五感(視覚・触覚・味覚・臭覚・聴覚)と記憶から作られると考えることができる。すなわち、感性は脳によって支配されているのである。脳は、膨大な情報を全て処理しているわけではない。情報の種類に応じて一部を削除・誇張している。この結果、目で見たものを真実のように思っているが脳に騙されることもある。この騙しを確認し、生活に応用する。
授業計画
Class Plan
 従来、生活者の分類は収入や居住地などのデモグラフィック要因で分類されていた。ところが、高額所得者もダイソー(100円ショップ)で買い物する時代となった。従来のような単純な方法では、生活者を分類することはできなくなってきた。新しい手法として感性による階層化が考えられる。そこで、自己分析も兼ねて生活者を階層化する感性を分ける用語を中心に感性評価基準を考える。
感性で評価する対象と規範意識の関連を探す
 1 感性を評価する言語
   「美しい」「きれい」「かっこいい」を定義する。
 2  手がかり1「ビューティーコロシアム」
 3 手がかり2「鈴木大樹くんのドキュメント」
 4 手がかり3 「ブスの瞳に恋してる」
 5 3つの手がかりから自分なりの「美しい」「きれい」「かっこいい」を定義する。
ファッション感覚における他者評価と自己評価の計測
(ファッション雑誌の静止画をイメージ用語で評価する)
 6 ファッションイメージ評価における自己分析(SD法)
 7 ファッションイメージ評価における自己分析(MAP法:1軸)
 8 ファッションイメージ評価における自己分析(MAP法:2軸)
 9 MAP法:1軸・2軸の評価結果を分析し、映像データが各自の評価基準を見出す。
 10 SD法、MAP法の評価結果を平均値の差の検定・相関係数等で分析する。
 11 分析結果から、各自の評価基準を見出す。
 12 他者と自己のファッションイメージ評価の分析
   一致度・不一致度を平均値の差の検定・相関係数等で分析する。
 13 評価者をグループ化(階層化)し、各グループの特徴を捉える。
   クラスター分析
 14 受講者の感性評価基準を明らかにする。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](50点)
・平常点等(50点) 配点内訳:課題・アンケート・などの提出物

教科書
Textbook

指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books

留意事項
Special Class Information
 設備の関係で人数を制限する場合がある。次の事項を守れない場合は退室してもらう場合がある(携帯電話の電源OFF・飲食禁止・迷惑な私語をしない)。

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