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年度 2010
科目名 図学・CAD基礎演習U
担当者名 猪股 圭佑・鈴木 利友・福田 哲也・杉浦 徳利


科目目標
The Objectives
「図学・CAD基礎演習T」の学習内容を踏まえ、平面上の情報から空間を理解し、また空間の情報を平面上に表現するための基礎となる図法幾何学(図学)および情報技術(CADおよびCG)の基礎を習得することにより、建築を学ぶための基礎学力を養成し、これらを建築の設計に活用できるようにする。
授業内容
The Content of the Course
図学は、透視投影、平行投影、陰影、切断、相貫を扱う。建築の測量とその図面化では、建築を構成する基本的な寸法を知るとともに、基本図面の描き方を手書きおよびCADによって習得する。またPhotoshop, Illustratorを例に、CGの基礎を学ぶ。最後にこれらの学習成果を「空間表現応用演習」の設計課題に活用できるようにする。
授業計画
Class Plan
1.図学の応用1(5回)
(1)透視投影:透視図の原理、直接法と消点法、一点透視と二点透視
(2)甲子園会館のスケッチによる透視図の原理の理解
  (「空間表現応用演習」と連動して実施)
(3)平行投影:アイソメ、アクソメなど
(4)陰影:点および線の影、平面図形の影、立体の陰影、他の立体に投ずる影
(5)小テスト
(6)陰影の応用:図面に陰影をつけることによる、陰影の理解
2.建築の測量とその図面化(5回)
(1)実在する建築の測量
(2)測量した建築の手書きによる図面化:平面図、展開図を作成
(3)測量した建築のCADによる図面化
3.図学の応用2(1.5回)
(1)切断:切断平面、立体の切断
(2)相貫:相貫線の求め方、直線と立体の相貫、立体どうしの相貫
4.画像処理、印刷の基礎(0.5回)
  Photoshop の基礎、画像サイズと解像度、RGBとCMYK、印刷など
  Illustrator の基礎、画像のレイアウト、印刷など
  「空間表現応用演習」における、模型写真のレイアウト、印刷に応用
5.設計課題への応用(1.5回)
  これまで学習した内容を設計課題に応用し、作品を発表した上で講評を受ける。
  また、作品展示の指導も行う。
6.小テスト(0.5回)
<担当教員(非常勤講師)紹介>
猪股 圭佑 (株)東畑建築事務所 設計部
      東京湾岸警察署、横浜市庁舎耐震補強、東京建物仙台ビルなどの設計に携わる。
福田 哲也 福田哲也建築設計事務所 代表 (株)遠藤秀平建築研究所を経て、独立。住宅、店舗
      をはじめ建築全般・インテリア・リノベーションの設計・デザインを手掛けている。
評価方法
Evaluation Method
・平常点等(100点) 配点内訳:授業への積極的参加度(40点)、課題および小テスト(60点)で採点する。

教科書
Textbook
日本建築学会編/第3版 コンパクト建築設計資料集成/丸善
指定図書
Reserved Books

参考書
Reference Books
小川恒一他/演習 図学と製図/電気書院
岩井實他/基礎応用 第三角法図学 第2版/森北出版
留意事項
Special Class Information
アンケートによって授業内容に対する学生の意見を求め、授業の改善に役立てる。

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