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年度 | 2010 |
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科目名 | 薬物動態学U |
担当者名 | 橋 幸一 |
科目目標 The Objectives |
ヒトや動物に薬物を投与後、血液中や尿中薬物濃度の時間的推移のデータを合理的に解釈できる仮説を導き、その仮説を用いてデータの解析を行い、医薬品の開発や安全で合理的な薬物投与計画に応用することを目標とする。 |
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授業内容 The Content of the Course |
薬物により同じ投与量であってもその治療効果や副作用の現れ方が患者さん一人一人により異なる場合があり、その患者さんに適した投与量、投与間隔を決定する必要がある。そこで本講義は、患者さんから比較的容易に採取可能な血液および尿中の薬物濃度推移から、薬物の生体内での挙動をモデルを用いて解析し、得られたパラメータから投与計画の作成方法について解説する。 |
授業計画 Class Plan |
1 速度と速度定数(1コマ)
種々解析法を学ぶにあたり、速度と速度定数や反応の次数についての概略を学ぶ。 2 コンパートメントモデルの解析法(9コマ) (1) コンパートメントモデルの概念 コンパートメントモデルとはどのようなモデルか、またどのようにモデルが構築されている のかについて学ぶ。 (2) 線形1−コンパートメントモデル 線形1−コンパートメントモデルを用いた静脈内投与、経口投与、点滴静注、繰り返し投与 の解析法について学ぶ。 (3) 線形2−コンパートメントモデル 線形2−コンパートメントモデルを用いた静脈内投与の解析法について学ぶ。 (4) 非線形の消失過程がある薬物の解析 薬物の体内からの消失に非線形性が認められる場合の解析法について学ぶ。 3 生理学的モデルの解析法(3コマ) 生理学的モデルとはどのようなモデルか、またどのようにモデルが構築されているのかについて 学ぶ。次に、生理学的モデルの中で最も重要なクリアランス(組織クリアランス、固有クリアラ ンス、全身クリアランス)の概念とその求め方について学ぶ。 4 モーメント解析法(1コマ) モーメント解析法の考え方やコンパートメントモデル解析法との対応について学ぶ。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(100点) |
教科書 Textbook |
中島恵美/薬の生体内運命/ネオメディカル |
指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
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留意事項 Special Class Information |
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