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年度 | 2010 |
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科目名 | 家族病理学特論 |
担当者名 | 倉石 哲也 |
科目目標 The Objectives |
家族病理とは何かを理解し、臨床的アプローチについて学ぶ。 |
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授業内容 The Content of the Course |
1.家族病理の概念を理解する。
2.家族システムモデルを臨床的に理解を深める。 3.家族臨床アプローチを学習する。 |
授業計画 Class Plan |
家族病理には、5つの考え方があると思われる。
1.家族の形態に関するものである。離婚、離散のような、一つの形態が崩れることを指す。 2.つは、家族成員の精神・心理を主とする疾患や社会生活への不適応の状態で、不登校、非行、引きこもり、うつ等を家族関係に起因を求める考え方である。 3.家庭内の人間関係の葛藤状況を示す。夫婦や親子の不和、暴力は、外からは家族形態は維持されているように見えるが、家族は機能不全に陥っている。 4.家族と社会との関係の機能不全である。社会による家族の排除、社会と家族の乖離、或いは支援の逆機能等により、家族問題が深刻化する場合である。 5.家族を持とうとしない、家族の形成を拒否し個人化する社会状況である。 このように家族病理を概観すると、家族病理は社会変容や社会病理と密接に関連していることが理解できる。 このような家族病理の概念を考察することで家族病理の理解を深める。 そして、家族病理の概念を理解した上で、臨床教育学的な視点から、 6.個人の症状を家族システムの問題として捉える、家族システムモデルの理解を深める。 7.家族システムモデルでは家族を発達、構造、機能の3つの側面から捉える。 8.事例研究を行い、家族病理への臨床的なアプローチを学ぶ。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点等(100点) 配点内訳:発表60点 ディスカッション40点 |
教科書 Textbook |
遊佐安一郎/家族療法入門/星和書店 |
指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
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留意事項 Special Class Information |
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