シラバス参照 |
年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 平安朝文学の世界 |
担当者名 | 大槻 福子 |
科目目標 The Objectives |
平安朝の文学を通して、当時の人々の生活・風俗や考え方に触れ、我が国の文学や文化についての理解を深めることを目標とする。 |
---|---|
授業内容 The Content of the Course |
平安時代には、仮名文字の発達により、物語文学や日記文学・随筆など、さまざまなジャンルの散文学が開花した。この時代の人々は、何を考え、どのように生活していたのだろうか。恋愛は、家庭生活は、そして仕事は?――平安時代の文学作品を読み味わうことを通して、この時代を身近に感じ、理解を深めて貰いたい。 |
授業計画 Class Plan |
1 平安朝の生活と文化――『枕草子』等の記述を通して、当時の貴族たちの生活や教養について
考える。 2 後宮の生活――后同士の、そして女房達の間の確執・・・「後宮」という特殊な閉鎖された社会 に生きる女性達の「心」を探る。 3 貴族の結婚生活――『蜻蛉日記』の記述を中心に、貴族の結婚生活の実態を見る。 4 政治の世界――『大鏡』を読んで、栄華の絶頂にあった藤原道長の人物像を探る。 5 物語文学の世界@――「物語の出で来はじめの祖」と言われる『竹取物語』を取り上げ、その 特質を考える。 6 物語文学の世界A――日本版シンデレラ『落窪物語』を読む。 7 源氏物語の魅力@――成立以来、多くの読者を魅了してきた『源氏物語』の魅力を探る。 8 同上A 9 同上B 10 短篇物語の世界――短篇物語集『堤中納言物語』の中から、『虫めづる姫君』を取り上げ、面 白さを味わう。 11 男装・女装の物語――男が女で、女が男?・・・平安後期の佳作『とりかへばや』『有明の別 れ』など、新奇な趣向の物語の魅力を探る。 12 夢と転生――三島由紀夫の『豊饒の海』にも影響を与えたという転生の物語、『浜松中納言物 語』を通して、平安朝のロマンを感じたい。 13 はかなげな女の悲恋の物語――『源氏物語』の夕顔・浮舟を始発とする悲劇の女性たち。時代 とともに変貌するヒロイン像を考える。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(80点) ・平常点等(20点) 配点内訳:授業への積極的参加度20点 ・私語・居眠り・携帯電話使用・中途退出等で注意を受けた場合は、平常点の減点対象となる。 |
教科書 Textbook |
プリント配布 |
指定図書 Reserved Books |
|
参考書 Reference Books |
|
留意事項 Special Class Information |
シラバス参照 |