シラバス参照 |
年度 | 2010 |
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科目名 | フランス文学と文化への誘いT |
担当者名 | 阪上 進一 |
科目目標 The Objectives |
フランス文学作品の中で映画化されている作品を数点選び解説を加えながら鑑賞すると同時に、その他の代表的な作品も紹介してゆく。さらには映画以外の映像も参照しながら、今なお多くの人々を引きつけてやまないフランス文学やフランス文化の豊かさの一端に触れる機会にしたい。 |
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授業内容 The Content of the Course |
文学作品はそれが生み出された環境や文化と深い関連がある。社会的に激動しロマン主義と称される新たな感性や芸術の潮流が芽生えた時代であったフランスの18世紀末から19世紀前半に一つの焦点を当てて、同時にそれ以前の17世紀および18世紀の文学や文化をもう一つの極として対比的に検討してゆく。作品や時代背景の解説と共に映像作品の鑑賞を通して授業を進めてゆく。 |
授業計画 Class Plan |
現代を生きている私たちの社会的な源流、あるいはまた文化的かつ精神的な源流としてロマン主義の時代が考えられる。それは社会の大枠がきしみ大きく変化した時代であり、人々が悩み模索した時代でもある。フランスでは長きにわたった王政が崩れ革命の時代を経験しながら、人々は社会的な変革や激動の中でもがきながらも、後に続く近代の中で大きな展開を見せることになるような新たな感性や芸術の潮流を作り出してきた。
授業の大きな焦点は、この18世紀末から19世紀前半にかけての時代であるが、まずは、その時代に至るまでの過程として対比的に捉えることのできる絶対王政時代の文学や文化を検討することから始めてゆく。そこで、まずは宮廷文化が華やかに咲き誇っていた17世紀、次に宮廷の外に徐々に関心が移っていった18世紀、最後にロマン主義時代と3段階で授業を進めてゆきながら、各々の時代の作品を紹介し解説を加えてゆくと同時に幾つかの作品をビデオで鑑賞してゆく。作品以外の映像も参照するが、鑑賞予定の作品のタイトルは以下の通りである。 『クレーヴの奥方』 『マノン・レスコー』 『アドルフ』 『レ・ミゼラブル』 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](80点) ・平常点等(20点) 配点内訳:授業への積極的参加度20点 |
教科書 Textbook |
授業中にプリントを配布する。 |
指定図書 Reserved Books |
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参考書 Reference Books |
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留意事項 Special Class Information |
普段目にすることが少ない映像や登場人物たちに触れて、フランスの文学や文化を味わいながら、現在を見つめなおすような豊かな時間にしてほしい。 |
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