数学が身の回りの諸事象に深く関わっていることを理解し，文化としての数学，日常生活の素養となる数学を習得する．

数，図形，確率等の初等的内容を日常生活における具体例に即して易しく解説する．本授業は，数学を身近なものとして楽しむことができるように構成されている．

１　だから「数学」って必要だったのか！−このクラスに同じ誕生日の人がいるだろうか？，
　　マンホールの蓋はなぜ丸い？，ねずみ講は何処が変？−（2回）
２　身近な道具ではかる−大勢の人を一瞬で数える−（1回）
３　ひと目で長さがわかる−水平線までの距離は？−（1回）
４　計算なしで重さ・量がわかる−さあ困った，どっちのメロンがお買い得か−（1回）
５　たちまち高さ・深さがわかる−観覧車の高さ，橋の高さを手間なしで見極める方法−（1回）
６　その場で早さがわかる−恋人と出会うまでの時間をはかる−（1回）
７　一瞬で広さがわかる−切った，貼ったが積分の世界−（1回）
８　計算の裏ワザを実践する−黄金比を使って美しく魅せる−（1回）
９　数字の落とし穴を見破る−数学が苦手だとこんなところでだまされる−（1回）
１０ 誰でもカンタン計算術−タクシー料金の正しいワリカンのしかた−（1回）
１１ いくつかの話題−（2回）

・試験期間中に試験を実施(50点)
・レポート[作品含む](35点)
・平常点等(15点)　配点内訳：授業中の演習： 15点

白取春彦/「数学」はこんなところで役に立つ−頭がよくなる図解(定価：1050円)/青春出版社
河合俊治/身の回りの数学（価格：150円程度）/ドキュメントセンター

上野富美夫/日常の数学事典/東京堂出版
桜井進/雪月花の数学/祥伝社
桜井進/数学で美人になる/マガジンハウス
テオニ・パパス/数学の楽しみ−身のまわりの数学を見つけよう/筑摩書房

中村義作/マンホールのふたはなぜ丸い？/日本経済新聞社
沢田功/水平線までの距離は何キロか？/祥伝社

教科書は2冊とも購入すること．2番目のものは，白取の本を補完し，メモ用スペースもある小冊子である．