この21世紀は地球規模的に「健康」と「環境」の動的バランス系の恒常性を保ち、人間の生命や生長に異常や障害のない快適な生存環境系の形成・保持をはからなければ、このままでは地球は破滅に向うでしょう。今、学生諸君は、人間の「生命健康生存医科学」についての、実践的学習とその知識の習得が緊急に必要です。

　現在、全人類の困難な生存問題、すなわち「生命異常・障害、病気、大災害」などの原因は生存環境がその「動的バランス系」を損傷・破壊してしまい、その地球的回復・復帰のための「大変
動・大異常」の真っ只中にあることです。
　当講座は、その変動要因の「地球的四大環境要因」である�@生物学的�A化学的�B物理学的�C職
業、社会、経済、文化学的な大変動・大異常について、最新の医科学的知識・情報を学習勉強し、諸君、家族、社会の健康生存生活に有効に採用・活用すべき「実践的生命・健康・生存医科学」講義です。

１．「健康と環境の医科学」（健康生存医科学）概論
　（１）人間健康の状態とは何か　�@WHOの健康の定義　�Aspiritualな健康とは　�B「働く人々」の健康とは
　（２）なぜ日本人は世界一の「長命国民」となったのか―良かったのか、悪かったのか
　（３）健康疫学及び疾病疫学とは
２．「地球環境大災害・環境病（健康環境障害、健康環境中毒学）」概論
　（１）生物学的環境要因異常（伝染病、感染症）―マラリア、AIDS、SARS、新型インフルエン
ザ、狂牛病（BSE）、ヒト狂牛病（新型クロイツフェルト・ヤコブ病）
　（ア）新興感染症―病原性大腸菌O157、レジオネラ菌、エボラ出血熱、プリオン病、クラミジア
　（イ）再興感染症―マラリア、ペスト、結核
　（２）化学的環境要因異常―環境病、環境中毒（公害）―大気（空気）汚染、水汚染、食物汚
染、環境ホルモン、四日市・尼崎喘息、鉛中毒、イタイタイ病、ヒ素中毒（ミルク中毒）、不妊症
　（３）物理学的環境要因異常―地球規模的大災害（ａ）大津波（スマトラ）（ｂ）大地震（パキ
　　　　スタン、阪神、新潟）（ｃ）大洪水（ニューオリンズ）
　　　　温度・気圧・風・光・放射線・音―異常高温、異常低温（地球温暖化）
　（４）職業・社会・経済文化学的環境要因異常―裕福病、貧困病、戦争（内戦）病―遺伝的優生社会職業病、職業関連疾患・職業がん―アスベスト（石綿）・ヒ素・クロム・塩化ビニール・タール・有機溶済中毒・VDT障害・過労死（突然死）
３．「生活習慣病」（成人病、生老病）概論
　（１）がん（２）心臓病（３）脳血管障害（４）老衰（５）交通事故（６）自殺（７）COPD
　（８）糖尿病（９）肝臓病（10）運動不足病
４．「健康スポーツ医学」（運動学）概論
　（１）なぜ今スポーツ（運動）が必要か（２）「健康日本21」とは（３）「健康・競技の体力測定法（メディカル・チェック）」について
５．「救命救急医学」概論
　救命救急法の実際―あなたが救う心肺脳蘇生法（Ａ・Ｂ・Ｃ→Ｄ）について
６．「健康異常・障害」「環境異常・障害」に対する「生存予防の原則」について
７．人間が健康で心豊かに生きていくために、大切なことは何か（Rdolf schoenheimer）

・試験期間中に試験を実施(100点)

講義教授者の医学資格（学会・専門・認定医）…１．内科認定医２．プライマリ・ケア専門医・指導医３．麻酔科認定医４．専門産業医・指導医５．オリンピック強化スポーツドクター６．公認・認定スポーツドクター