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年度 2011
科目名 アパレル材料学実験
担当者名 吉田 恭子
単位 2
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科目目的 ・ 到達目標
Aims of the Course and Objectives
 アパレル関連の広い分野において被服材料を扱っていく上で、材料面からみた性能評価は重要な役割をもっている。ここでは基本的な試験の実技習得を目的とすると共に、得られた結果が実用に対してどのような意義をもつかを考え、正しい性能評価のできる能力を育成する。
授業内容
The Content of the Course
被服材料のうち、その主要な材料である糸および布(織物・編物)を試料として実験を行う。なお、被服材料の構造因子が結果の値に影響を与えるので、まず試料とする各種織布について構造因子の測定を行い、それらの緒元を掌握する。続いて、授業計画に示す各種の性能試験を行い、それらの測定法を理解するとともに、得られた結果をみて試料の性能を評価、考察する。
授業計画
Class Plan
 被服材料に要求される品質性能は用途によって様々であり、アパレルおよび繊維関連の広い分野で扱われる被服材料は多くの消費性能が要求される。そこで、第1週目に班ごとに異なる織布を試料として用い、それらの構造因子の測定を行い、各班のデータを公表・交換し、その後の実験で扱う主な織布の構造因子を掌握する。下記の4〜17の項目については内容を吟味し、時間内に実験が終了するように組合せて9週に分け、ローテンションで実験を進めていく。

1 繊維製品に対する実験の考え方の概説、および実験データの扱い方の演習 〈第1週〉
2 織布の構造因子(厚さ、密度、重さ、織糸の太さ、織縮み率)の測定 〈第2・3週〉
3 3〜17項目の実験内容の解説と共用試料の作成 〈第4・5週〉

  以下の項目を、班ごとにローテーションで実験する 〈第6〜14週〉
4 糸のよりの測定
5 糸の太さおよび糸の強伸度試験
6 布の引裂試験
7 布の破裂試験
8 布の摩耗試験
9 布のピリング試験
10 布のスナッグ試験
11 布の防しわ性試験
12 布の二次元的曲げかたさ試験
    ・カンチレバー法  ・ハートループ法  ・クラーク法
13 布の三次元的曲げかたさ(ドレープ性)試験
14 布および詰め綿の保温性試験
15 布の通気性試験
16 布の吸湿性試験
17 布の吸水性試験
18 布の寸法安定性試験

19 上記試験のまとめと、その他の試験法の解説 〈第15週〉
準備学習等の内容
Preparation for Classes and Review
 実験は基礎知識が必要となるので、1年次に習得した「アパレル材料学」の教科書を常に参照し、実験内容について復習するとともに、結果の考察に役立てる。また、次回の実験内容については、先の教科書を見て関連項目の予備知識を整理しておくことを要求する。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](60点)
・平常点等(40点) 配点内訳:授業への積極的参加度40点
・上記実験項目のレポート点(60点)に、授業に出席し積極的に実験に参加した平常点(40点)を加え、その合計(100点)により、成績評価を行う。

教科書
Textbook
実験の第1週目に、テキストとして使用する実験プリントを配布する。
参考書
Reference Books
島崎恒藏 編著/衣服材料学の科学 (1年次に「アパレル材料学」で使用した書籍)/建帛社
留意事項
Special Class Information


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