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年度 | 2012 |
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科目名 | 比較心理学 |
担当者名 | 金澤 忠博 |
単位 | 2 |
科目目的 ・ 到達目標 Aims of the Course and Objectives |
人間の心理・行動を真に理解するためには、胎生期から大人に至る行動発達のプロセスだけでなく、原生動物から人間に至る行動進化のプロセスをも視野に入れる必要がある。講義では、さまざまな領域における人間の心理・行動の特徴について、進化と発達の2つの側面から捉え、人間行動の特徴についてより深い理解を目指す。 |
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授業内容 The Content of the Course |
発達心理学の最新の知見に加え、比較行動学(ethology)や最近の進化心理学(evolutionary psychology)の知見を織り交ぜながら、人間行動の進化と発達について学ぶ。具体的にはまず個体レベルでの認知様式と行動様式の進化と発達について学び、さらに、言語や心の理論、自己意識、母子関係や仲間関係、異性関係など、コミュニケーションや対人関係にいたるまで、その生物学的基盤について学ぶ。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 はじめに
第2回 行動の個体発生と系統発生 第3回 人間の適応的認知様式 第4回 人間の適応的行動様式 第5回 領域固有メカニズム(モジュール)と領域一般メカニズム 第6回 知覚・認知機能の進化と発達 第7回 言語機能の進化と発達 第8回 言語発達の基礎:三項関係の成立や指さし 第9回 心の理論の進化と発達:先行事象としての“ふり”遊びや共同注意 第10回 心の理論欠損仮説から見た自閉症 第11回 自己意識の進化と発達 第12回 母子関係の進化と発達:アタッチメントを中心に 第13回 仲間関係の進化と発達:模倣行動を中心に 第14回 異性関係の進化と発達 第15回 まとめ 以上の順序で講義を進める。ただし、これはあくまでも予定であって、変更することもあり得る。 |
準備学習等の内容 Preparation for Classes and Review |
予め、次の講義に使う資料を渡すので、目を通して、予習をすること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](70点) ・平常点等(30点) 配点内訳:授業への積極的参加度(10点)と課題(10点×2) |
教科書 Textbook |
随時資料を配付する。 |
参考書 Reference Books |
ビョークランド,D.F. & ペレグリーニ,A.D. /進化発達心理学/新曜社 ジョン・H. カートライト/進化心理学入門 /新曜社 |
留意事項 Special Class Information |
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