科目目的 ・ 到達目標 Aims of the Course and Objectives	子どもにおける認知機能の発達、障害、さらに各種発達神経心理学的検査の使用法、評価法についての理解を促す。その上で、発達障害への対処、支援法を考えさせる。
授業内容 The Content of the Course	まず、健常な認知発達の諸相について解説し、次にそこからの逸脱、すなわち学習障害（LD）や注意欠陥／多動性障害（ADHD）などの障害児の行動特性について述べる。そして、それらの障害に対する神経心理学的検査法やソフトサイン検査法を紹介し、対処、支援法について考察する。
授業計画 Class Plan	以下の内容について、全15回の授業を双方向的に行う。 １　神経心理学の考え方 ２　認知神経心理学の発達臨床への応用 ３　認知発達の基礎 　(１)　認知能力とは何か〜その多様性〜 　(２)　認知能力の生理学（神経学）的基礎 　(３)　認知発達の機構〜言語、行為、協調運動、身体図式、手指認知〜 　(４)　認知能力の個人差〜性差と左右差〜 　(５)　認知発達の臨床的意味〜発達におけるボーダーライン〜 ４　認知発達の障害〜その神経心理学的特徴〜 　(１)　乳幼児期、学齢期の認知障害の特徴 　(２)　知能の発達とその障害〜知的障害の神経心理学〜 　(３)　学力の基礎の発達と学習障害（LD）〜LDの臨床像とその年齢的変化〜 　(４)　言語の発達と障害 　(５)　行動の発達と障害〜とくに注意欠陥／多動性障害（ADHD）の特徴〜 　(６)　社会的認知の発達と障害〜おもに自閉性障害の特徴〜 ５　神経心理学的評価、対処、及び支援 　(１)　日常行動の臨床的観察法〜おもに幼児期と学齢期〜 　(２)　知能・発達検査法〜WISC−�V、Ｋ式などの紹介〜 　(３)　発達神経心理学的検査〜Reyの図、ベンダー・ゲシュタルト・テスト、人物画検査、コース立体検査、各種言語・記憶検査法、前頭葉検査、ラテラリティ検査の紹介〜 　(４)　神経学的微細徴候（ソフト・サイン）検査〜手指失認検査、左右弁別検査、協調運動検査の紹介〜 　(５)　発達神経心理学的評価に基づく支援法の構築〜ケースの検討を通して〜 ６　専門文献の紹介と講読（上記内容に関連した論文の講読を通して理解を深める）
準備学習等の内容 Preparation for Classes and Review	専門の文献をいくつか読み込み、それらをわかりやすく解説することが求められる。
評価方法 Evaluation Method	・平常点等(100点)　配点内訳：授業中の発表内容を80点満点で評価し、残りの20点は授業への積極的参加度で評価する。
教科書 Textbook
参考書 Reference Books
留意事項 Special Class Information

シラバス参照