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年度 2013
科目名 有機構造解析学
担当者名 來海 徹太郎
単位 2
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科目目的 ・ 到達目標
Aims of the Course and Objectives
日本薬局方収載医薬品を含む化学物質の各スペクトルデータの解析法を学ぶ。また、2つ以上のスペクトルデータからの化合物の構造決定の方法を学ぶ。
授業内容
The Content of the Course
医薬品、生理活性物質、食品添加物、農薬などの化学物質の構造を明らかにすることは、それらの
性質、作用を解明する上で特に重要である。本講では生理活性化学物質の構造決定に用いられる
種々の分析機器類の原理について簡単に解説し、あわせて実際の各スペクトルデータの解析を詳し
く行う。
授業計画
Class Plan
 (1) 電磁波(光)とは(1回)
2 各種スペクトルの原理と解析法
 (2) 1H-NMR(核磁気共鳴)スペクトルの原理と化学シフト(1回)
 (3) 1H-NMR(核磁気共鳴)カップリング(1回)
 (4) 1H-NMR(核磁気共鳴)スペクトルの解析、実践(1回)
 (5) 13C-NMR(核磁気共鳴)スペクトル(1回)
 (6) 赤外吸収スペクトル(IR)特性吸収と指紋領域(1回)
 (7) 赤外吸収スペクトル(IR)スペクトルの解析、実践(1回)
 (8) 紫外吸収スペクトル(UV)原理と吸光度(1回)
 (8) 紫外吸収スペクトル(UV)極大吸収波長の予測(1回)
 (10) 質量スペクトル(MS)総論と分子イオンピーク (1回)
 (11)質量スペクトル(MS)フラグメントの特徴と解析 (1回)
 (12)その他、(旋光分散(ORD)、円二色性スペクトル(CD)などの紹介)(1回)
 (13)化学物質の各スペクトルデータの解析、帰属(1回)
4 分子構造の決定法
 (14) 解析のポイント
 (15) 演習
準備学習等の内容
Preparation for Classes and Review
テキストの章末問題を必ず解き、各スペクトルの帰属に慣れる事。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(100点)
・教科書中の章末問題などについては、課題にして提出を求めることがあります。到達度をチェックします。

教科書
Textbook
柿沢寛、楠見武徳/有機機器分析演習−スペクトルによる構造決定法/裳華房
参考書
Reference Books
R.M.SILVERSTEIN他著/有機化合物のスペクトルによる同定法/化学同人
新津隆士、海野雅史、鍵裕之/10年使える有機スペクトル解析/三共出版
留意事項
Special Class Information
教科書の練習問題のスペクトルは自分自身で必ず解析しておくこと。

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